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結局来ちゃったし。
…………本当に待ってるし。
『 えっ!あれって田中樹じゃない、?!』
しかもバレてるし!!
そりゃあんな派手な髪色で、いかつい格好してたらバレますよね!
今あそこに行ったら完全にアウトなわけだし、
もうどうしたらいいのよ、バカ。
「 もしもし樹くん?!そんなとこでなにやってんの!?」
樹『 えっ!いんの?!はやく来てよ!』
「 行けるわけないでしょ!樹くんって周りにバレてるんだから!」
樹『 えぇー、ごめん、どうしよう 』
「 ここまで何で来たの 」
樹『 車!』
「 じゃあ樹くんはそれ乗って帰って 」
樹『 え、でも、』
「 わたしには住所送るなり、電話でナビゲートするなりして 」
樹『 っする!ダッシュで帰るわ!待ってて!』
「 はいはい、はやくしてね暑いから 」
あんな身なりしてるくせに、中身はわんこみたいで悔しいけどちょっと可愛いし
益々なんでわたしみたいな女を追っかけてくれるのかが不思議だよ。
樹『 Aちゃん!家ついた!』
「 今××駅の前に居るよ 」
樹『 そしたらまず左の道行ってー、そんで3ブロック先で右行ってー 』
ナビゲートされながら、ちょこちょこ雑談を突っ込んでくるけど、
今からそんなに喋ってたら夜ご飯食べてる時とか話題なくない?大丈夫?
ってくらいに止まらない樹くんのおしゃべり
「 ねぇ、やっぱうるさい 」
樹『 だってさ、なんか喋ってないと緊張しちゃって 』
「 ……バカじゃん 」
お調子者のくせに、こうやってポロッと本音こぼしたりしないでよ。
こっちまで意識しちゃうってば。
「 あ、ついた 」
樹『 鍵あいてるから入って!』
「 不用心だね 」
周りを少しキョロキョロして、誰もいないことを確認してから急いで家の中に入る
樹「 Aちゃんいらっしゃい!」
「 おお、近い近い 」
玄関で靴を揃えて振り返れば、今すぐにでも飛びかかってくるんじゃないかってくらいの距離にいた樹くん
樹「 久しぶりだね、あのご飯会以来だもんね 」
「 そうだね 」
樹「 北斗とは毎日のように会ってさ、ずるいよ 」
「 うん?メンバーなんだからわたしより北斗と会ってるでしょ 」
樹「 ん?違うって!Aちゃんに会えてた北斗がずるいって話!」
うーわー!本物のAちゃんー!!
なんて叫びながらちゃっかり手握られてるんですけど??
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ハル(プロフ) - Twitterの方、フォローさせて頂きました!1人目になれて嬉しいです!更新楽しみにしています!! (2019年8月14日 23時) (レス) id: a070df98c4 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - めっちゃ面白いです!この先のお話も楽しみにしてます! (2019年8月5日 6時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:李苺 | 作成日時:2019年8月3日 21時