not YOU ページ1
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“ モデル界の次世代スーパールーキー誕生!?”
そんな荷が重すぎる言葉と一緒に流し目でクールぶったわたしの顔が、表紙をめくって1番目につくところにデカデカと載せられている
ずっと憧れていた芸能界に足を踏み入れるために、エキストラからなにから、地道に積み重ねてきた努力がやっと功を成してきた
マネ「 A!ここからが頑張り時よ!」
「 うん、頑張るよ。いつもありがとねルナちゃん 」
全然売れない時からずっと専属みたいにわたしについてくれているマネージャーのルナちゃん
わたしの周りのモデルさんや女優さんに負けず劣らずの容姿を持ち合わせているのに、当の本人はそういうことには一切興味がないらしい。
ルナ「 まずね、Aが今まで売れなかった方がおかしいんだから!」
「 それずっと言ってるね 」
ルナ「 ちょっと人見知りなだけで、ルックスはピカイチなんだから!」
「 アハハ、ありがと 」
女優志望だったわたしはいくつもオーディションを受けてきたけど、毎回結果は虚しく全落ち
事務所の社長さんに「 モデルに路線変更しないか?」って、苦笑いしながら言われた時にやっと気づいた
わたしには女優さんにはなれないんだ
「 …………がむしゃらに頑張ったけど、結局ね、」
そんな独り言をぽつりと零して自販機から落ちたジュースを拾い上げて控え室に戻ろうと踵を返した時、ちょうどわたしのお腹辺りに突き刺さりそうになったピンクの……頭、?
「 あの、!俺ずっと雑誌とかテレビで見てて、好きだったんです!付き合ってください!」
「 えっ、はい、?」
頭を下げて両手を差し出したまま顔を上げないから誰かすらもわからない
……まあ誰であっても答えはかわらないけど。
「 誰だかわからないけど、ごめんなさい 」
「 へっ、わかんないのに振るの!?」
何だこの人。
「 誰であっても付き合う気ないので、」
「 えっ、俺玉砕?!」
むしろオッケーされるとでもおもっていたのか。本当に変な人。
まあスタジオの中にいるってことは少なからず芸能関係の人ではあるはずなんだけど
自分に自信ありすぎじゃない!?
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ハル(プロフ) - Twitterの方、フォローさせて頂きました!1人目になれて嬉しいです!更新楽しみにしています!! (2019年8月14日 23時) (レス) id: a070df98c4 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - めっちゃ面白いです!この先のお話も楽しみにしてます! (2019年8月5日 6時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:李苺 | 作成日時:2019年8月3日 21時