腐触剤 ANOTHER STORY (ページ2)

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有紗「でもあの金髪ボーイに取られなくてよかったね」

樹「きょも？」

「あー」

え、待って？なにその反応！
普通、なんの話？！ってなるんじゃないの！？

「大我に背中押してもらったの」

樹「どういうこと、全部説明して」

有紗「樹こわーい。そんなんじゃすぐ振られちゃうよ？」

冗談にもならないようなことを言う有紗を一瞥して、またAに視線を戻すけど当の本人はケロッとした顔をしていて。

「好きって言われて、なんかその勇気に感動した」

樹「告白されてなんでそんなケロッとしてんの！？」

「だから、なんで樹はいつも怒るの」

樹「お、怒ってねーって！」

有紗「口調が強い。焦ってるから」

樹「有紗うるせーぞ！」

有紗「名指しするな！」

って違う違う。有紗と喧嘩なんてしてる場合じゃねーんだ！

樹「なんで、どういう成り行きでそうなった」

「樹から逃げた時、突然」

樹「で、Aは？」

「答えようとしたら、今聞きたくないって言われた」

樹「ねえそれ意味わかってんの！？」

「なに」

樹「保留ってことだぞ！俺というものがありながら……！」

「でも順番で言ったら大我が先だったんだよ？今から返事するので許してよ」

樹「俺も一緒にいく」

有紗「それは最低」

樹「なんで！？」

有紗「大我くんの気持ち踏みにじるの？俺のAだからーって見せつけるの？振られるってわかってるのに」

樹「あ、そっか……………… 」

「心配させるようなことしないから。わたしと大我を信じて」

樹「信じてるよ。大事な幼馴染だもんな」

「うん」

………………相変わらずお前らは抱きついたままなのな。