◎ ページ8
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涼「 A 」
「 ………… 」
涼「 Aーー 」
「 ………… 」
昨日のことを根に持ってるわたしは、何度話かけられてもガン無視を貫く
涼「 っわかったってば！瑞稀のあげるからさ、機嫌直してよ、」
「 本当に？」
涼「 返信来なくてギャーギャー言うのはなしね 」
「 わかってる 」
涼「 ん、今LINEで送ったやつ 」
返信が来るなんて保証はない。
それでも、ほんの少しの期待をしたっていいでしょ？
涼「 ほら！ケータイしまって前見て歩く！」
「 あっ、ちょっと返して！」
涼「 考えるのは学校着いてからでもいいでしょ？」
「 そう、だけど………… 」
涼「 そんな焦らなくたって逃げないから 」
「 それは信じられない 」
涼「 ったく、もう 」
昇降口に着いて、やっと返ってきたケータイ
涼「 授業中はいじらないこと。わかった？」
「 昨日涼くん、授業中に返信してきたじゃん 」
涼「 なっ、！」
「 没収されない程度にするから！ね？」
涼「 ほんと、手がかかる、」
涼くんとばいばいしてからほんの数秒後、突然背中にのしかかる重み
飛貴「 おーはよ！」
「 おもい 」
飛貴「 ねえ、おはようは？」
「 おはよ、どいて 」
飛貴「 はいはーい 」
入学してから一度も席が変わってないから、相変わらず隣は飛貴のまま
飛貴「 てかずっとおもってたんだけど 」
「 ん？」
飛貴「 いっつも水しか飲んでないけど、ご飯どうしてんの？」
「 いや、お昼はちょっとお腹減らないの、」
飛貴「 じゃあ今日夜ご飯行こ 」
「 ええ、」
飛貴「 食べないとどんどん痩せちゃうよ？」
「 べつに痩せてないよ 」
飛貴「 こんな腕してよく言うよ！」
わたしの二の腕をつまんでぷりぷりと怒った顔をむけてくる
「 べつに平気だもん、」
飛貴「 なにが食べたいか考えといてよ！」
無理矢理こじつけられそうになる約束をどう断るかひたすら考えてみるけど、飛貴は既に行く気満々
まあでも確かに、ここまで隠し通せただけでもマシな方なのかな
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作者名：李苺
| 作成日時：2018年10月24日 19時
