Your Naked (ページ22)

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◎ ページ22

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ワイシャツから染みて、手についた血をそっと舐めとるとクラクラしそうなくらい美味しいそれに我慢できなくなる

パッと流しにほおり投げたワイシャツ
急いで彼の元に戻って無防備に晒される背中に手を当てた

雄登「わ、！？なにして、！」

「大丈夫、ちゃんと忘れられるから」

雄登「えっ、？」

「それに、傷に噛み付くとなぜか傷口が消えるの。痕はしばらく消えないけどね」

まだ血が滴るその背中に舌を這わせると、ビクビクと背中を反らせる

雄登「やめっ、…… 」

「お腹空いちゃって、…………だからゆるして？」

その傷口に歯を立てると、小さく呻き声をあげて、ふらりと上半身を揺らす

そのままわたしの方に倒れそうになるその体をなんとか両手で支えて、血を吸い上げる

こんなに美味しい血は滅多にないから、貪るように色んな部分に歯を立てた
おなかいっぱいになるまで血を飲んでそっと体を離すと、さっきまで生々しかった傷口は塞がりわたしの噛み跡だけがいくつか残ってしまう

「記憶操作は、」

涼くんのを見様見真似で覚えていたけど、なんとか成功したはず

それから10分もすれば目を開けた

「雄登くん、？」

雄登「っあ、Aちゃん、俺………… 」

「途中で倒れちゃったんだよ、？大丈夫？」

雄登「ごめ、俺は大丈夫だけど……、」

「背中の出血も治まったみたい」

雄登「 Aちゃんは本当に平気？」

「うん！」

雄登「なら、一緒に教室戻ろっか」

元々着ていたものの代わりに、保健室から勝手に拝借した予備のワイシャツを彼に着せてあげる

雄登「ありがと、」

「あの、さ？」

雄登「ん？」

「 …………友達になってくれない？わたしの」

雄登「え……、それって改まって言うことなの？(笑)」

「ち、がった、？」

雄登「うん、自然となるのが友達だよ」

“ だから俺らももう友達 ”
そう言って向けられた笑顔に釣られるように、わたしまで笑ってしまう

「雄登くんにばっかり、ひっついちゃいそう」

雄登「それは歓迎だな」

「いいの？」

雄登「可愛い子大歓迎」

「それ、わたしより可愛い子と仲良くなったらその子優先させるじゃん、やだー」

雄登「うわ、そういうとこが可愛い」

「なんか、チャラ男」

雄登「冗談だって(笑)」

ねえ、目標達成できたよ、優斗くん