◎ ページ17
･
飛貴「 なに、したのっ……、！」
「 一緒にいてくれるんでしょ、？」
唇を手の甲で抑えたまま何かに悶えるように体を震わせる飛貴
その瞳はだんだんと赤く染まっていく
飛貴「 Aっ、俺どうなって、」
「 大丈夫、わたしと同じになるだけだから 」
飛貴「 え、？」
瑞稀にされたのと同じことを、しただけ。
きっとこのままならわたしと同じように不死身の吸血鬼に転身するはずなの。
その、はずだったのに。
飛貴「 うっ、！！」
「 ひ、だか……？！」
赤くなりかけていた目は元の色に戻って、こめかみあたりの血管がぷくっと浮き出ている。
急に吐血したまま俯いて上を向かない飛貴に焦りを感じて、彼の傍に駆け寄って肩を揺らした
「 ど、うして、」
飛貴「 痛いっ、」
「 どこが痛い？！」
飛貴「 心臓、」
「 なんで、」
震える飛貴を抱きしめることしか出来なくて、耳元に寄せられた唇が小さく言葉を発する
飛貴「 俺、Aが好きだよ、」
「 う、んっ、わたしもすき、」
飛貴「 その言葉が本当じゃないとしても、Aから聴けて、嬉しい…… 」
「 や、だよ、待って、」
飛貴「 Aに殺されるなら、おれはしあわせ、だから 」
「 違う、飛貴は死なないよっ、？！やめて、！」
飛貴「 そんな顔しないで、笑って、？」
「 ひ、だかっ、」
飛貴「 俺をAと一緒にいさせようと、してくれただけじゃん、……Aはわるくない、」
途切れ途切れに紡ぐ言葉に何度頭を横に振っても、飛貴の力はどんどん弱くなっていくばかり
「 い、やっ…………ひとりに、しないで、！」
飛貴「 一緒にいてあげられ、なくて、ごめ……、」
わたしを抱きしめていた腕から力が抜けて、そのままわたしを頼りにするように寄りかかる
ゆっくりと冷たくなっていくその手を何度握っても、わたしの体温じゃ彼を暖めることはできなかった
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
瑞稀くんとのお話はTwitterの方に載せているのでよかったら読んでみてください☺
(下のリンクからとべるとおもいます)
@pechipechimaru
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 979人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：李苺
| 作成日時：2018年10月24日 19時
