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# RYO
橋本「 だ、だってあの恋愛に興味がないって言われてる瑞稀が…… 」
井上「 勉強しに行って気づいたら寝てて、起きたら肩にブレザーかかってて、隣で寝てる女の子いて、」
橋本「 うん、」
井上「 あ、寝ちゃってた、勉強お疲れ様って、……惚れないわけなくない？」
橋本「 いや、わかるよ！？わかるけど！瑞稀ってそんな単純だったんだ！！」
井上「 悪い？」
橋本「 いや！俺は安心したよ！よかったよかった！で？どうやって距離縮めてるの？」
井上「 ……全く 」
橋本「 じゃあ図書館に通いつめてるだけ？」
井上「 あとは隙を見てチラ見してる 」
橋本「 ねえそれってね、Aちゃんからしたら相当怖いよ 」
井上「 おまっ、なんで名前、！」
橋本「 え、だって去年体育祭委員で話したことあるし… 」
井上「 ！！……なんでもっとはやく存在に気づかなかったんだろ、」
いつになくしょんぼりしてる瑞稀を見て、本気なんだって改めて実感する
橋本「 何かきっかけ作ってあげようか？」
井上「 ……いい。自分で何とかするから 」
こういう時まで負けず嫌い発揮しちゃって、少しは人に頼ればいいのになんて本人には言えない
とりあえずは経過観察かななんておもってたのもつかの間、それから２日後の朝ほんの少し口角を緩めながら突然俺に寄りかかってきて
井上「 昨日の放課後、保健室で喋った 」
橋本「 お！……なんで保健室？」
井上「 本の整理してる時にAさんがぶっ倒れて、保健室まで運んだ。目覚めるまで付き添って、何かあったらって連絡先も交換した 」
橋本「 え、瑞稀やったじゃん！」
嬉しそうににやけて、それから毎日のように幸せ話を聞かされて
『 井上くん、呼ばれてるよ 』
井上「 ……ん 」
でも相変わらずAちゃん以外の事になると冷めた反応
井上「 えっ、Aさん、！？」
「 あ、突然ごめんね、？」
井上「 いや全然いいけど……どうしたの？」
訪ねてきたのはAちゃんだったらしく
おーい、綻ぶ顔が隠せてないよ
クラスメイトたちもいつもと雰囲気の違う瑞稀にびっくりしてる人が大半
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作者名：李苺
| 作成日時：2018年6月24日 20時
