痴話じゃすまない？ ページ16
# YUTO
井上「 うん、じゃあまた後で 」
みずっくんが小さく手を振ると、ニコリと笑って小さく手を振る女の子
�盒供� ねえ最近ずっとあの子と一緒じゃない！？」
井上「 今生徒会が忙しいの 」
橋本「 イチャイチャしてるところAちゃんに見られて振られちゃえばいいのに！」
はしもっちゃんも縁起でもないことを言うもんだ
そんなこと言いながら、みずっくんとAちゃんのふわふわしたやり取りを見ていつも悶えてるくせに(笑)
井上「 Aちゃんにはちゃんと仕事だって言ってあるし、大丈夫でしょ 」
�盒供� Aちゃんが良くても、あの子が勘違いしてたら、ねえ？」
橋本「 元も子もないよね 」
井上「 2人がおもってるほど、俺らの関係ヤワじゃないから 」
そう言ってドヤ顔をしてくるけど、その自信はどこから生まれてくるの……
「 瑞稀くん、今日も忙しい？」
井上「 うん、ごめんね。来週には落ち着くとおもうから 」
「 わかった！じゃあまたね！」
なんかあまりにも健気すぎて可哀想におもえてきちゃう
表ではあんなキャピキャピしてるけど、やっぱり不安なものは不安だよね
「 瑞稀くんの特別、わたしだけじゃなくなっちゃった 」
�盒供� えーっそんなことないよ！」
「 仕事だってわかってるけど、あんなに優しい瑞稀くんを見せるの、わたし以外にいなかったもん、」
橋本「 仕事、ね……冷たくするわけにはいかないだろうし 」
「 んん…、なんかごめんね！」
�盒供� いや、むしろもっと俺らに頼ってくれていいからね？」
「 うん、ありがとう！じゃあまた明日 」
無理矢理貼り付けたような笑顔で俺らの前からいなくなる
あーあ、みずっくんも仕事なのはわかるけど、こんな可愛い子ほったらかして何やってんだか
山本「 瑞稀くん、会計報告明日までなんだけどさ、」
井上「 あー、集計しないと、」
山本「 手伝うよ 」
井上「 ん、ありがとう 」
Aちゃんが帰って数分後、教室でそんなやり取りがあって
井上「 あれ、Aちゃんは？」
橋本「 もう帰ったよ 」
井上「 そっか…、」
山本「 瑞稀くん、生徒会室で待ってるね！」
井上「 すぐ行く 」
山本さんを追うように生徒会室に向かおうとするみずっくんをはしもっちゃんが慌てて引き止める
井上「 なに、」
橋本「 もうちょっと危機感持ちなよ？」
井上「 何が言いたいの 」
橋本「 そのまま 」
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作者名：李苺
| 作成日時：2018年6月24日 20時
