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私のその問いを聞くと、彼は宝石のような瞳を目一杯見開き固まった。いつの間にか、首元にあった彼の手は下に降りている。
「恐れている？俺が？」
『私にはそう見えましたが…違いますか？』
目を逸らしてはいけない。少しでも今彼から目を外してしまえば、それで終わりだろう。
ショッピさんから逃げてはいけない。
「っ、いや、そんなん有り得へんて…」
『ショッピさん』
視線を再び下に向けようとしたショッピさんに向けて、静かに言葉を発した。逃げないで下さい、そんな意を込めて彼をじっと見つめる。
すると彼は、びくりと肩を震わせ、何か得体の知れないものを見るような目で私を見つめた。
「魔物には、心なんて無いんや」
数分の間、何か言おうとしてはまた口を閉じを繰り返してから、漸く彼は話し始めた。
「俺は、元々ただの猫やった。そこから魔物に転じた後魔物や。いきなり魔物になって、混乱していた俺を拾ってくれたのが、既に魔界でグルッペンさんらと一緒に居ったコネシマさんやった」
初めはほんの囁き声のようなものだったが、次第に普通の大きさになっていく。
彼の目の中で紫色の光がゆらゆらと揺れていた。
「魔物とは何か、魔界とはどんな場所か、力の使い方…コネシマさんは俺をこの城に連れて来て、それら全てを教えてくれたんや」
彼がコネシマさんを特別視しているとは思っていたが、成程そういう理由だったのか。ショッピさんにとってコネシマさんはかけがえのない恩人というわけだ。
「そして、魔物には心なんて無いって事も」
彼はそこまで言って、1度口を閉じた。
忙しなく動いていた視線が私をゆっくり捉えていく。
少しの間の後、小さく息を吸ってから彼は再び口を開いた。
「言葉だけやない。行動でも教えてもらったんや」
コネシマさん達が、人を、動物を、他の魔物を襲う様をその目で見たのだと彼は語った。そして自分も同じ事をしたのだと。
「何よりもその事を実感したのは、そうやってあの人らが暴れてるのを見た時やなかった。俺自身が人を殺しても、何も感じなかった時や」
まるで何かに懺悔するかのように、赦しでも求めるかのように、彼は心の内を吐露し続けた。
罪悪感等感じなかった。今だって感じていない。寧ろ愉しさを覚えたくらいだ。ちっとも悔いたりなんてしていない。
「だから、そんな俺らに心なんてあるわけがないんや。あって良いはずがない。認められへん。そんな事」
新年のご挨拶＋御報告＋お久しぶりです！！(夢絵)→←13:心の有無
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ユドーフ(プロフ) - 怪盗Nさん» ありがとうございます！！！嬉しすぎます...自分の好みが怪盗Nさんにも好いてもらえて良かったです！頑張ります！！！！ (2020年2月19日 18時) (
レス) id: 7bf2f68390 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗N(プロフ) - 控えめに言います。最高です。真面目に私の好きなもの詰め込んでる作品です！更新頑張って下さい！ (2020年2月18日 18時) (レス) id: 0017a7a923 (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - ルーンさん» ルーンさん…！！発狂寸前だなんて…本当にありがとうございます！！はい！復活したので、また更新していきます！コメント毎回とても嬉しいです！本当に、本当にありがとうございます！ (2020年1月7日 0時) (レス) id: b6d5c53f52 (このIDを非表示/違反報告)
ルーン - コメント失礼しまーす！！ はい…うるさいっすよね。だって一番最初から見てたから＾＾続編来たとき発狂寸前でした…インフルエンザ辛いと思いますが、頑張って治してくださいね！応援します！ (2020年1月2日 2時) (レス) id: 0c6e119b4e (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - ルミさん» コメントありがとうございます！！そう思ってもらえて良かったです！とても嬉しい言葉をありがとうございます...！はい！！頑張ります！ (2019年12月19日 23時) (レス) id: 9a9478c8c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユドーフ | 作成日時：2019年12月17日 23時
