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後魔物＿＿それは、生まれながらにして魔物だったというわけではないモノの事を指す。
俺は元はただの猫やった。その頃は人間界に暮らしとったから、ここにいるメンバーの中でも特に人間と接した時間が多い方なんやと思う。
人間の事は好きでもないし嫌いでもなかった。それでも、どちらかと言えば良い印象は抱いていないと言えるだろう。
良い奴も悪い奴もいる。それは当たり前の事で、しっかり分かっている。けど、それでも、俺が会ってきた人間達は碌でもない奴ばかりやったから、そんな奴らの方が世界には多いんやと思っても仕方が無い。
だから、此処に人間が来ると知って、あまり良い気分はしなかった。でもまぁ、まだ子供。しかも女。俺らの方が圧倒的に力もあるし、心配する必要は無いだろう。そう考えていた。
なのに、なのに何故…？
何故、あの人らがあんな人間の娘にあそこまで気を許している？
まさか、ただの人間に絆されたとでも言うのか？
しかもたった1日で？
有り得ない！！！
そんな事ある筈が無い！！！！
いや、違う。あったらいけないんや！！！！！
あんたらは俺と違って純魔物で、強くて、美しくて、独りの世界を生きている、そんな存在やろ。
信じられなかった。信じたくなかった。
魔物になってすぐで、まだ何も分からなかった俺に色々な事を教えてくれた人。生を終えられなかった事を嘆いた俺に、新しい世界を見せてくれた人。
俺を此処に、この場所に連れてきてくれた人。
なぁ、そんなあんたに至っては、心が無いってあれだけ言われ続けてたやんか。
「何で、何でなんや…コネシマ先輩」
あの人間に駆け寄り、シャオロンさんを離そうとしてるクソ先輩を見て、小さく声を零した。
いつも楽しげで、でも何処か奥底に空虚さを感じられた先輩の瞳は、たった一夜でガラリと変わってしまった。
優しげな目で人間を見ているコネシマ。それは、俺が知っていた昨日までのコネシマとは全くの別人やった。
あの人間は一体何をしたというのか。どうすればあそこまであの人を変えられるというのか。
それが気になって仕方がなかった。
だから今日の付添人になると手を挙げた。
驚いて目を丸くしながら俺を見る人間。
あんたが俺らにとって害が無いか、見極めてやる。そんな思いを込め、俺は緩く笑みを浮かべた。
「よろしくな、Aさん」
(あんたの正体、俺が暴いてやるよ)
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ユドーフ(プロフ) - 怪盗Nさん» ありがとうございます！！！嬉しすぎます...自分の好みが怪盗Nさんにも好いてもらえて良かったです！頑張ります！！！！ (2020年2月19日 18時) (
レス) id: 7bf2f68390 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗N(プロフ) - 控えめに言います。最高です。真面目に私の好きなもの詰め込んでる作品です！更新頑張って下さい！ (2020年2月18日 18時) (レス) id: 0017a7a923 (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - ルーンさん» ルーンさん…！！発狂寸前だなんて…本当にありがとうございます！！はい！復活したので、また更新していきます！コメント毎回とても嬉しいです！本当に、本当にありがとうございます！ (2020年1月7日 0時) (レス) id: b6d5c53f52 (このIDを非表示/違反報告)
ルーン - コメント失礼しまーす！！ はい…うるさいっすよね。だって一番最初から見てたから＾＾続編来たとき発狂寸前でした…インフルエンザ辛いと思いますが、頑張って治してくださいね！応援します！ (2020年1月2日 2時) (レス) id: 0c6e119b4e (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - ルミさん» コメントありがとうございます！！そう思ってもらえて良かったです！とても嬉しい言葉をありがとうございます...！はい！！頑張ります！ (2019年12月19日 23時) (レス) id: 9a9478c8c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユドーフ | 作成日時：2019年12月17日 23時
