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『…なら、遠慮なく。私の中で貴方は、上から目線で、人の事なんて全く考えられず、凶暴で、横暴で、とにかく恐い、人の心なんて少しも持ち合わせていない人です』
確かに、俺の事をどう思っているのか言え、とは言った。
そうは言ったが……まさか、ここまではっきり言ってくるとは思わないだろ…こいつは命が惜しくないのか？
しかし、その人間らしからぬ強さが良いな。
こんな人間、滅多に出会えないだろう。事実、こいつのような奴にはこの俺の永い生の中で初めて会ったゾ。
ほんまに、面白い奴や。
俺はその歓喜を隠そうともせず、声を上げて笑った。
「つまりお前は、俺の事が嫌いという事か」
『…はい、そうなりますね』
「それも隠さないんだな」
『別に、もうあそこまで言ってしまったんですから隠す意味もありません』
俺の問いにため息を吐いてから答えたこの女。
遂に、俺の事が嫌いだと言い切った。
1度言ってしまったのだから、と開き直ったのか、その態度は堂々としたものだ。
今まで俺が見てきた人間達は、
俺に対して媚びを売る者
討ち取ってやろうと殺しにかかってくる者
泣き叫び命乞いをする者
そんな奴らばかりだった。
確かに反撃しようとしてくる奴も居たが、圧倒的な力の差に気付けばすぐに諦める。
諦めた瞬間、その瞳から生気は失われ、消え失せた反抗心の代わりに色濃く恐怖が浮かび上がってくるのだ。
そう、人間とはそんな愚鈍で醜く、矮小な存在。
そのはずだったのに、一体何なんだこの人間は！！
幾ら脅されても、襲われても、力の差を見せつけられても、全く屈しない。それどころか、その度に瞳の輝きが強くなっていく。
しかも、血の味さえ他のどんな生き物とも比べられない程の美味さときた。
面白い…本当に面白いゾ！！！！
まさかこんなに良い玩具が手に入るとは…ハロウィンの間だけ、というのが惜しまれる程だ。
しかし、そうか…嫌い、か。
突きつけられたその言葉が、何故だか少し気にかかる。
まぁ、それも初めての経験だからそう感じているのだろう。
「本当に、お前は面白い人間だな」
俺の言葉に、そいつは眉を顰めるだけで応えなかった。
「おい、聞いているのか？」
『お言葉ですが、私にはちゃんとした名前が存在しています。お前でも人間でも女でもありません』
「！…そうだったな。すまない、A」
『はい、グルッペンさん』
あぁ、この名を忘れる日はきっと来ないのだろう。
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ユドーフ(プロフ) - 怪盗Nさん» ありがとうございます！！！嬉しすぎます...自分の好みが怪盗Nさんにも好いてもらえて良かったです！頑張ります！！！！ (2020年2月19日 18時) (
レス) id: 7bf2f68390 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗N(プロフ) - 控えめに言います。最高です。真面目に私の好きなもの詰め込んでる作品です！更新頑張って下さい！ (2020年2月18日 18時) (レス) id: 0017a7a923 (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - ルーンさん» ルーンさん…！！発狂寸前だなんて…本当にありがとうございます！！はい！復活したので、また更新していきます！コメント毎回とても嬉しいです！本当に、本当にありがとうございます！ (2020年1月7日 0時) (レス) id: b6d5c53f52 (このIDを非表示/違反報告)
ルーン - コメント失礼しまーす！！ はい…うるさいっすよね。だって一番最初から見てたから＾＾続編来たとき発狂寸前でした…インフルエンザ辛いと思いますが、頑張って治してくださいね！応援します！ (2020年1月2日 2時) (レス) id: 0c6e119b4e (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - ルミさん» コメントありがとうございます！！そう思ってもらえて良かったです！とても嬉しい言葉をありがとうございます...！はい！！頑張ります！ (2019年12月19日 23時) (レス) id: 9a9478c8c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユドーフ | 作成日時：2019年12月17日 23時
