＊ ページ18
私の事を守ると言ってくれたコネシマさんとシャオロンさん。
彼等にされた事の恐ろしさを忘れたわけではないが、先程謝ってくれたあの言葉と態度、そしてあの目が嘘だとは思えなかった。
トントンさんとオスマンさんの言う事はもっともだ。寧ろ、この状況で2人が私の傍に来る事を許せというのが無理な話……
『お願いします。トントンさん、オスマンさん』
だけど＿＿
『私は、2人の事を信じたい』
「…また襲われるかもしれないんやで？」
「もうせえへん！！油断もしない！！」
「シャオロン、お前に聞いてへん」
「っ、」
「なぁ、Aさん。コネシマとシャオロンは理性が強くない。Aさんの血には勝てへんのや」
その通りなのだろう。
だけど、私は1度決めた事は必ず貫き通す質なんだ。そう簡単に引き下がったりはしない。
『そうですね…でも、2人は次からは耐えてみせると言ってくれました。私はその言葉を信じます』
「そんなのどうとでも言える事やろ。言葉だけや。根拠も何も無い」
そう言ったオスマンさんは真剣な表情だった。
『だけど、それは2人がまた私を襲うかもしれないという事に関してもですよね。まだ起こっても無い事です。どうなるかなんて、やってみなくちゃ分からないじゃないですか』
「Aさんは、それでまた同じ目に…いや、それ以上に酷い目に遭ってもええんか？」
『はい。私が決めた事ですから』
「何でそこまで……」
『自分の人生は自分で決めるものです。これは私が選んだ事なので、もしその先が地獄だとしても、私は後悔しません。あ、死にたいというわけではありませんよ！死ぬのは嫌です！！』
2人の事を信じたからこそ、決めたのだ。別に、死ぬ気なんてさらさらない。
私がそう言うと、私以外の人は皆、ぽかんとして固まってしまった。
＿＿＿ただ1人を除いて。
「くっ、ははっ、あっはははは！！」
「「『？！』」」
部屋に響いたのは笑い声。
その、心底愉快そうな低音は、シャオロンさんとコネシマさんの更に後ろ…この部屋の奥に置かれている椅子に座っていた人物のものだった。
「あぁ、本当に最高だ！！」
その人物は、紅い目をギラギラとさせながら、作り物のように端正な顔を歪めて、最早恐ろしさすら感じる程美しい笑顔でこちらに近付いて来る。
それどころじゃなくて気にならなくなっていたが、そうだった。
この部屋には、彼も居たんだ。
私が1番恐れていて、嫌いな彼が。
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ユドーフ(プロフ) - 怪盗Nさん» ありがとうございます！！！嬉しすぎます...自分の好みが怪盗Nさんにも好いてもらえて良かったです！頑張ります！！！！ (2020年2月19日 18時) (
レス) id: 7bf2f68390 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗N(プロフ) - 控えめに言います。最高です。真面目に私の好きなもの詰め込んでる作品です！更新頑張って下さい！ (2020年2月18日 18時) (レス) id: 0017a7a923 (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - ルーンさん» ルーンさん…！！発狂寸前だなんて…本当にありがとうございます！！はい！復活したので、また更新していきます！コメント毎回とても嬉しいです！本当に、本当にありがとうございます！ (2020年1月7日 0時) (レス) id: b6d5c53f52 (このIDを非表示/違反報告)
ルーン - コメント失礼しまーす！！ はい…うるさいっすよね。だって一番最初から見てたから＾＾続編来たとき発狂寸前でした…インフルエンザ辛いと思いますが、頑張って治してくださいね！応援します！ (2020年1月2日 2時) (レス) id: 0c6e119b4e (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - ルミさん» コメントありがとうございます！！そう思ってもらえて良かったです！とても嬉しい言葉をありがとうございます...！はい！！頑張ります！ (2019年12月19日 23時) (レス) id: 9a9478c8c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユドーフ | 作成日時：2019年12月17日 23時
