＊ ページ33
『ん……』
ここは何処だろう…？
目を開けると、見慣れない天井に、柔らかいベッドの感触。すぐ側から誰かの声がする。
「あ、Aちゃん、起きた？」
声をかけられたけれど、上手く頭が働かず、最初はよく分からなかった。
「大丈夫？」
改めてしっかりと相手を見れば、そう言って近寄ってきたのはオスマンさんだった。
『私…一体……？』
重い身体を起こして呟けば、すぐにその疑問に対する答えを返してくれたのは�狄性瓩判颪�れた紙を付けているのが特徴的な…そう、しんぺい神さんだ。
「Aちゃんはグルッペンに襲われたんだよ。そこをオスマンが助けに入って、Aちゃんのことを治す為に俺の所まで連れて来たんだ。大変だったね…傷も治したし、吸われた分の血も元の量に戻しておいたから大丈夫だとは思うけど…体調は平気そう？」
『え…？あ、』
一瞬、どういう事だと困惑した。
しかし、すぐにあの時の記憶が戻ってきて、私の身体は震え始めてしまった。
あと少し、あと少しオスマンさんが来てくれるのが遅かったら、私は死んでいたかもしれない。いや、死んでいたのだろう。
今まで生きてきてあそこまで死を身近に感じたのは初めてだった。
それは、今まで物語等から想像していたものより遥かに恐ろしく、冷たいものだった。
(怖い…恐い……あんなの、もう二度と経験したくない…)
「Aちゃん…」
『っ！』
震える私の手が突然そっと温もりに包まれた。
「怖かったな…ほんまに悪かった。守るって言うたのに、いきなりここであんな目にあわせてもうて…」
『オスマンさん…』
「あいつにはもう二度とあんな事せんよう、しっかり言っとくから。他の奴らにも。せやから…今の今で全く信憑性とか無いかもしれんけど……俺らのこと信じてほしい」
−絶対に守るから−
『！！』
意識を失う前にも聞こえた彼の声。さっきも、今も、その声は私を安心させてくれる。
気付けば身体の震えは治まっていた。
優しく微笑みながら、安心させるように私の手を握ってくれるオスマンさん。私は同じように微笑み返し、そんな彼の言葉に応えた。
『はい、信じます』
「！ほんまに？」
『ほんまにです。オスマンさん、先程も助けてくれてありがとうございました』
「お礼なんかいらんて、守る言うたんはこっちやから」
あぁ、彼は本当に優しい人だ。
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ユドーフ(プロフ) - あんりさん» ひぇぇぇありがとうございます！！嬉しいです！！絵柄コロコロ変わる人間なので、今はまた違った感じなのですが、そう言っていただけると嬉しいです！！(イラストは基本、Twitterの方であげたりしています！) (2019年12月23日 21時) (
レス) id: 92bd9f5310 (このIDを非表示/違反報告)
あんり - いやぁ神作品ですねぇ！！！イラストもどストライクの絵柄でした！！！ (2019年12月23日 19時) (レス) id: 4620368618 (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - うんちっちさん» 神だなんて畏れ多い...！ありがとうございます！頑張ります！！ (2019年12月17日 20時) (レス) id: 839dbecfab (このIDを非表示/違反報告)
うんちっち - いやはや...神ですねぇヤバいですねぇ〜更新頑張ってくださいね！ (2019年12月17日 18時) (レス) id: 473868f78a (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - ルーンさん» ルーンさん！またコメント...ありがとうございます！嬉しすぎます！！今ちょっとリアルが多忙なので、もう少ししたら更新出来ると思います！頑張ります！！(えっ、えっ、ぽこにゃ んさん知ってます！！好きです！！！え、嬉しい！ありがとうございます！(煩い) ) (2019年12月5日 0時) (レス) id: 743532c008 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユドーフ | 作成日時：2019年9月22日 2時
