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この場を任された為、俺と大先生はとりあえず部屋の中に入った。
オスマンが彼女を連れていったからか、先程よりも血の匂いは薄くなっている。しかし、それでもまだ消えないようで、部屋に足を踏み入れた瞬間、漂うその香りに驚いた。
「ははっ、マジかよ…普通ここまでするか？」
それは大先生も同じだったようで、隣から信じられないと言った声が聞こえてくる。
甘くて、蕩けるような匂い。微かな残り香でもその美味しさが分かってしまう。何なんだ、あの子は。
「なぁ、中どうなっとる？グルッペンは大丈夫なんか？」
コネシマは先程より少し扉から離れた位置に移動していた。そうするべきだろう。オスマンの指示は的確だな。
部屋に入り、少し目線をずらせば壁際で倒れ伏しているグルッペンが目に入った。叩きつけられたのだろう、少し壁には亀裂が走っている。
「おい、グルさん」
「グルちゃん〜、おはようの時間やで〜」
窓を開け、空気を入れ替えてから2人で近付き声をかけた。すると、小さく唸りながらグルッペンは起き上がった。
「う、何や…何が起こった…？」
「おいゴラ、何いきなり保護する言うた子を殺しかけとんねん、このアホ」
「は？…あぁ、そうか、俺はあのまま理性を失っていたというわけか」
「何冷静に分析してるんですかねぇ…あんた自分が何したか分かってます？」
「まぁまぁとんち、落ち着いて！」
俺が怒りを堪えていれば返ってきたのはそんな返答。粛清するべきか、と思い始めると止めに入ってきたのは大先生だった。
「ほら、さっきの香りからも分かるように、あの子の血は何か普通の人間の血と違うみたいやん？グルちゃん、理性が強い方ってわけやないし…しゃーないんちゃうかな？」
「そうやけど…まず、ああやっていきなり血を飲んだ事が問題やろ」
「いやぁ、味見のつもりだったんだがな。美味すぎて、つい」
「つい、じゃねぇよ！お前反省する気0やな？！」
「ちょっ、待て待てトントン！！落ち着けって！グルちゃんも少しは反省し！？」
巫山戯た態度に怒りが募り、粛清剣を出そうとすると慌てたように大先生が間に入ってきた。依然としてグルさんは悪気は無いと言う表情をしている。あー、もう、腹立つわぁ…
「ったく、しゃーないな……とにかく、後で全員揃ったらあの子については話し合うからな！グルさんはちゃんと反省しろ！今日の夕食デザート抜きにするで？！」
「何っ？！反省するゾ！！」
…ほんまに腹立つわ
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ユドーフ(プロフ) - あんりさん» ひぇぇぇありがとうございます！！嬉しいです！！絵柄コロコロ変わる人間なので、今はまた違った感じなのですが、そう言っていただけると嬉しいです！！(イラストは基本、Twitterの方であげたりしています！) (2019年12月23日 21時) (
レス) id: 92bd9f5310 (このIDを非表示/違反報告)
あんり - いやぁ神作品ですねぇ！！！イラストもどストライクの絵柄でした！！！ (2019年12月23日 19時) (レス) id: 4620368618 (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - うんちっちさん» 神だなんて畏れ多い...！ありがとうございます！頑張ります！！ (2019年12月17日 20時) (レス) id: 839dbecfab (このIDを非表示/違反報告)
うんちっち - いやはや...神ですねぇヤバいですねぇ〜更新頑張ってくださいね！ (2019年12月17日 18時) (レス) id: 473868f78a (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - ルーンさん» ルーンさん！またコメント...ありがとうございます！嬉しすぎます！！今ちょっとリアルが多忙なので、もう少ししたら更新出来ると思います！頑張ります！！(えっ、えっ、ぽこにゃ んさん知ってます！！好きです！！！え、嬉しい！ありがとうございます！(煩い) ) (2019年12月5日 0時) (レス) id: 743532c008 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユドーフ | 作成日時：2019年9月22日 2時
