＊* ページ31
「な、何しとんねんグルッペン！？」
直ぐ様グルッペンを思いきり蹴り飛ばし、Aちゃんを抱きとめる。
「Aちゃん、大丈夫か？」
『オスマン…さん……？』
「そうや。安心し、今すぐペ神の所に連れてったるからな」
そう告げれば、彼女は安心したのか少し表情を和らげ、そのまま意識を失った。
扉が開いていたままだったからだろう。騒ぎを聞きつけてか、トントンと大先生、コネシマが走ってきた。
「何が起きたんや？！」
「えっ、ちょ、何の騒ぎ？」
「おいおいおい、また内ゲバか？！」
「「「って、はぁぁぁ？！？」」」
いつも通りのテンションやったが、部屋の中を見た途端同時に驚き叫んだ3人。…しかし、まずいな、コネシマも来たんか。今ここは血の匂いがキツすぎる。俺でもやられそうなくらいや。トントンと大先生はまだ良いだろうが、コネシマは理性の強い方やない。耐えられんかもしれん。
「シッマは部屋に入らん方がええ。血の匂いがだいぶキツい」
「は？…っ！？…そうやな、これ、俺ちょっとキツいわ」
部屋に入って来る前に阻止した。…それにしても、何なんや、この子の血は。甘くて、美味そうな香り。くらくらする。
「状況を見るに、グルさんがその子襲ったっちゅう事か？」
「あぁ。とりあえずグルッペンは蹴り飛ばしたから、そこに倒れてる。理性失ってたっぽいわ」
「ひえぇ、グルちゃん理性失っちゃったんか。災難やったなぁ、その子も。まだ生きとる？」
「生きとる。今からペ神の所連れてくから、こっちは任せた」
手短にそう言うと、Aちゃんを横抱きにして俺はすぐペ神の部屋に向かった。血を吸われすぎたんだろう、Aちゃんの顔は先程元気に話していた時の色味を失い、すっかり青ざめている。早く連れてったらな。
少し急ぎで向かえば、すぐにペ神の部屋に着いた。
「ペ神、おるか？」
「ん？何？」
扉の外から声をかければ、呑気な声と共にペ神が部屋の中から顔を覗かせたのだが、俺の腕の中にいるAちゃんを見るとすぐに切り替え、早く入るよう促してきた。
「何があったの？」
「グルッペンがAちゃん襲った」
「はぁ……グルッペンか。ま、良いや。早く治そう」
ため息を吐いてから、ベッドに寝かせたAちゃんに手をかざして傷を治し、失った分の血を送り込んでいくペ神。
「終わったよ」
数分後、そう声をかけられ彼女を見ると、死人のような青さは消え、元の顔色に戻っていた。
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ユドーフ(プロフ) - あんりさん» ひぇぇぇありがとうございます！！嬉しいです！！絵柄コロコロ変わる人間なので、今はまた違った感じなのですが、そう言っていただけると嬉しいです！！(イラストは基本、Twitterの方であげたりしています！) (2019年12月23日 21時) (
レス) id: 92bd9f5310 (このIDを非表示/違反報告)
あんり - いやぁ神作品ですねぇ！！！イラストもどストライクの絵柄でした！！！ (2019年12月23日 19時) (レス) id: 4620368618 (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - うんちっちさん» 神だなんて畏れ多い...！ありがとうございます！頑張ります！！ (2019年12月17日 20時) (レス) id: 839dbecfab (このIDを非表示/違反報告)
うんちっち - いやはや...神ですねぇヤバいですねぇ〜更新頑張ってくださいね！ (2019年12月17日 18時) (レス) id: 473868f78a (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - ルーンさん» ルーンさん！またコメント...ありがとうございます！嬉しすぎます！！今ちょっとリアルが多忙なので、もう少ししたら更新出来ると思います！頑張ります！！(えっ、えっ、ぽこにゃ んさん知ってます！！好きです！！！え、嬉しい！ありがとうございます！(煩い) ) (2019年12月5日 0時) (レス) id: 743532c008 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユドーフ | 作成日時：2019年9月22日 2時
