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「声をかけようかとも思ったのですが…タイミングを逃してしまいまして」
申し訳なさそうに眉を下げながら微笑む彼。入った時からあそこにいたのか…。カウンターに置かれている本は、彼が読んでいた物なのだろう。それにより隠れていて、全く気付かなかった。
『いえ、こちらこそすみません…いきなり来て騒いでしまい……』
「気にしてませんよ。むしろ、ここを褒めてくれて凄く嬉しかったです。ありがとうございます」
『エーミールさん……』
自己紹介の時から思ったが、彼はやはり物腰柔らかな優しい人のようだ。そして、とても丁寧な受け答えをしてくれる。
ただ、私は別にお礼を言われるようなことはしていない。思ったことを言っただけなのだから。むしろ、図書室という本来静かにしなければならない場所で声をあげてしまったのだから、怒られても仕方がない…筈なのに、ありがとう、と言ってくれるとは……本当に優しくて良い人だ…。しかし、彼が許してくれたとしても、私自身が許せない。今後はこういうことが無いよう、しっかりと反省しよう。
『ありがとうございます。ただ、やはり図書室というのは騒いではいけない場ですから…次からは気を付けますね』
「Aさん…褒めてくれただけでなく、そこまで考えてくれてありがとうございます。ただ、そんなに気にしなくても大丈夫ですよ。ここに来るのは限られた方だけですし…皆さん気にしないと思いますから」
『そうなんですか？……分かりました』
「その顔は納得してない感じめう」
『！？』
何故バレた……エーミールさんからそう言われても、とにかくもうしない！と反省していたのだが…顔に出ていないつもりだったのに…
クスクスと笑いながらオスマンさんに的確に見抜かれてしまった。これは、私が顔に出やすいのか、彼が単に人の感情を見抜くことに長けているのか、どちらなんだろう。後者であってほしい。
「さぁ、どっちやろね？」
『え？！』
どこか怪しげに微笑みながらそう言ったオスマンさん。まさか今の考えも見抜かれて…？お、恐ろしい……表情筋、鍛えようかな…
なんて考えていると、エーミールさんが遠慮がちに声をかけてくれた。
「あの、ところで、ここに来たのは案内でですか？」
『はい、そうです』
「Aちゃん、図書室って言葉を聞いた瞬間目を輝かせてたから、中も見せようと思って連れてきためう」
「そうだったんですか。本当に本が好きなんですね。嬉しい限りです」
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ユドーフ(プロフ) - あんりさん» ひぇぇぇありがとうございます！！嬉しいです！！絵柄コロコロ変わる人間なので、今はまた違った感じなのですが、そう言っていただけると嬉しいです！！(イラストは基本、Twitterの方であげたりしています！) (2019年12月23日 21時) (
レス) id: 92bd9f5310 (このIDを非表示/違反報告)
あんり - いやぁ神作品ですねぇ！！！イラストもどストライクの絵柄でした！！！ (2019年12月23日 19時) (レス) id: 4620368618 (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - うんちっちさん» 神だなんて畏れ多い...！ありがとうございます！頑張ります！！ (2019年12月17日 20時) (レス) id: 839dbecfab (このIDを非表示/違反報告)
うんちっち - いやはや...神ですねぇヤバいですねぇ〜更新頑張ってくださいね！ (2019年12月17日 18時) (レス) id: 473868f78a (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - ルーンさん» ルーンさん！またコメント...ありがとうございます！嬉しすぎます！！今ちょっとリアルが多忙なので、もう少ししたら更新出来ると思います！頑張ります！！(えっ、えっ、ぽこにゃ んさん知ってます！！好きです！！！え、嬉しい！ありがとうございます！(煩い) ) (2019年12月5日 0時) (レス) id: 743532c008 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユドーフ | 作成日時：2019年9月22日 2時
