3:城案内 ページ20
「そんなに緊張する必要無いめう。皆大体言われたことは守るし、この城にいる奴らは別に人に飢えてるってわけでもないから喰われたりせえへんよ」
先程の広い部屋を出て、今私はオスマンさんと一緒に廊下を歩いている。不安そうにしている私の様子に気付いたのか、オスマンさんはそう言葉をかけてくれた。…1つ言うなら、大体 という単語が気になるが……まぁ、うん、彼のことを信じよう。というか、信じなきゃもうやっていられない。
「ま、何かあったら俺に言うと良いめう。すぐ助けに行くから」
『ありがとうございます…あの、オスマンさんはどうしてそこまで私に優しくしてくれるんですか？』
「どうして？」
『はい。初対面の、しかも人間の女に、何故ここまでしてくれるのか、と思いまして…』
そう、彼と私は全くの初対面。なのにここまでしてくれたことを、疑問に思わずにはいられなかった。
私がその疑問をそのまま口にして尋ねれば、オスマンさんは少し考えるような素振りをした。数秒考えてから再び私の方を見て、彼が言ったのは……
「暇潰し、めう」
『……暇…潰し？』
「せやで。ハロウィンって言っても、俺達にはそこまで関係無いし、暇やな〜って思って出歩いてた時にAちゃんのこと偶然見つけたんや」
…まさか、そこまで理由が無かったとは。それはつまり、此処での私の価値がどれ程無いかということも表している。やはり、油断は出来ない場所のようだ。
「でも、さっきのはおもろかったし、拾って正解やったなって思ってるめう。拾ったからにはちゃんと守るから、安心してや。…気を悪くしたなら、ごめんな」
優しい声で付け足し、少し眉を下げて微笑むオスマンさん。本当に綺麗な方だ。…確かに、ただの興味からなのかもしれないが、それでもこうしてこちらのことを気遣ってくれるのだから、優しいなぁ。
『大丈夫です。拾ってくれたのがオスマンさんで良かったって思ってます』
「そう？それなら良かっためう〜。あ、あっちにあるのが広場兼運動場やで。んで、そこから少し行った扉の向こう、あれが農園と庭や」
私が微笑んで思ったことを伝えれば、彼も嬉しそうに微笑み返してくれた。そうしている内に色々な施設がある所に来たらしい。彼の説明は丁寧で、とても分かりやすかった。
『運動場？』
「うちのメンバー、身体とか動かすの好きな奴らおるからさ。ああいう場所も必要なんよ」
『そうなんですか…』
へぇ…凄いなぁ。
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ユドーフ(プロフ) - あんりさん» ひぇぇぇありがとうございます！！嬉しいです！！絵柄コロコロ変わる人間なので、今はまた違った感じなのですが、そう言っていただけると嬉しいです！！(イラストは基本、Twitterの方であげたりしています！) (2019年12月23日 21時) (
レス) id: 92bd9f5310 (このIDを非表示/違反報告)
あんり - いやぁ神作品ですねぇ！！！イラストもどストライクの絵柄でした！！！ (2019年12月23日 19時) (レス) id: 4620368618 (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - うんちっちさん» 神だなんて畏れ多い...！ありがとうございます！頑張ります！！ (2019年12月17日 20時) (レス) id: 839dbecfab (このIDを非表示/違反報告)
うんちっち - いやはや...神ですねぇヤバいですねぇ〜更新頑張ってくださいね！ (2019年12月17日 18時) (レス) id: 473868f78a (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - ルーンさん» ルーンさん！またコメント...ありがとうございます！嬉しすぎます！！今ちょっとリアルが多忙なので、もう少ししたら更新出来ると思います！頑張ります！！(えっ、えっ、ぽこにゃ んさん知ってます！！好きです！！！え、嬉しい！ありがとうございます！(煩い) ) (2019年12月5日 0時) (レス) id: 743532c008 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユドーフ | 作成日時：2019年9月22日 2時
