秘密の喫茶店《山風ふるさと》part 2 (ページ2)

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35. こっちの負担　S side ページ2

「はぁー、疲れた…」

無事、潜入調査も終わってよかった…

「おつかれさまです、翔ちゃん」
「そっちこそ。おつかれさま」
「んふふ、ありがと」

潜入組の仕事がひと段落し、こっちもやっと落ち着けた
パソコンと格闘していたカズは特に疲れたと思う。

「無事、終わってよかったね」
「ほんとだよ…。いっつも何かあるからハラハラすんだよね、こっち側だと」
「まぁ、しょうがないよ。ぼくらはあんまり潜入側にならないし、なったとしても意外と何もなく終わるし」

そう。おれたち2人も潜入側になることはあるものの、その場でどうにかしてしまうがため、大きなパプニングは少ない。

けど、あの3人が潜入組だとコンピュータを扱える人がいないから、こっち側の仕事が多いのがいつものこと。

つまり！こっちの負担が大きいということなのだ！

あの3人の潜入が多いから、毎回こっちの負担がやばい。

だから、あんまり潜入という方法は取らないようにしてるんだけどね…。

今回は、1番いい選択がこれだったからしょうがない。

しょうがないけど…はぁ

…今度潤にコンピュータのこと、教え込もうかなー

「さてと、3人が帰ってくる前に色々準備しちゃお」
「だな…。何すればいい？」
「ご飯作るから、翔ちゃん、お風呂洗ってきてもらえる？」
「オッケー」

仕事が終わって、潜入準備等で忙しいかったもんだから夕飯もお風呂も何も支度できていない状態なんだよね…。

おれは夕飯…というか、料理が出来ないので、カズに頼ります…。お風呂掃除します…。

「今日のご飯は、頑張ったからからあげにしよっか」
「お！雅紀が喜ぶな！」
「んふふ。そーだね」

カズは、こうゆう危険を伴う仕事をした後は、誰かの好物を作るって決めてるらしい。

この前のときは潤の好物だったな…

カニクリームコロッケがでてきた。
あ、あと、すき焼き

今度はおれの好物にして欲しいなぁ〜

「じゃあ、楽しみにしてるな！」
「うん。お風呂、よろしくー」
「はいよ」

さてと、今自分にできる唯一のこと
お風呂掃除をしてきます…。