34. ミッション完了 M Side ページ1
リーダーの記憶を頼りに増えた部分を探っていくと、さっきは見なかった新しいものを見つけた
「これは…さっきなかったはず」
「だな。…内容はよくわからないな…」
『わかんないなら写真、撮ってきて』
「はーい」
とりあえず、写真にとって情報がないかまた探し始めた
「…特にないな…」
「そーだね…。カズちゃん、あとどれくらい？」
特に役立ちそうな情報はみつからなくて、カズ頼みになりそうだ。
『あとちょっとだけど…』
『さっき隠れてた棚はみた？』
「もちろんみた…よね？」
突然翔さんに聞かれて思わずと言ったように雅紀がこっちを見てきた。 確かあの辺は雅紀が担当してはずだよな…？
「おれは知らないぞ？」
「相葉ちゃん担当でしょ？」
リーダーも同じように返して、雅紀が慌て始めた
「ご、ごめん…。みてないかも…アハハ」
「ごめんじゃないだろーが！！ったく…」
「まぁまぁ、とりあえずみてみる。ありがと、翔くん」
『いーえ〜。なんかあったらよろしくー』
本当、翔さんのファインプレーだよ…
翔さんが指摘しなかったら、絶対見てなかっただろ…
「ありそう？」
「……実験って言ってもいろいろ種類がある。しかもこの組織は結構いろんなことに手を出してるみたいだから、どれが依頼の内容かわかんないな…」
「確かにわからないけど、近々のやつじゃない？今になって調べてほしいって言うくらいだし…」
「…確かに」
『一応、これまでのもの知りたいな。個人的に興味出た』
リーダーと話していたら急に翔さんの声がした。
てか、個人的に興味が出たって…。本当、知りたいと思ったらとことん突き詰めるんだから…
『終わったよ。とりあえずOK』
ちょうどカズの方も終わったらしい。
てことは、あとはここから出るだけだな。
「了解。じゃ、ここからでるな」
『ん。気をつけて帰ってきてね』
パソコンに挿していたUSBを取り、翔さんご知りたいと言った内容も全部写真に撮った。
あとは、ここから出るだけ。
来たとき同様、俺が先頭でリーダーが最後尾。
慎重且つ大胆に。 おれたちは無事外に出た。
「無事、脱出。今から帰るね」
『よかった！じゃ、待ってる』
通信が切れ、おれたちは我が家に向かった。
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作者名：夏みかん | 作成日時：2024年3月21日 0時
