私が感情を取り戻すまで(続き)【呪術廻戦】 (ページ8)

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54話ページ8

Aside
『...』
戻ってきたか。
私の意識がない間、別の私が身体を動かしている...？
そんな感じだよね...
ま、今はどうでもいいか。
『ねぇ、麗華』
麗華「...何よｸﾞｽｯ」
ｷﾞｭｯ
麗華「...は？」
私は、すすり泣く麗華を抱きしめた。
麗華「っなんの、真似で...！」
『...麗華はさ、この人生...楽しかった？幸せだった？』
麗華「...幸せなわけ、無い。楽しいことなんて、無い。」
『じゃあ、私のこと、どう思ってたの？』
麗華「...ずるいって、そう思ってた。」
...なるほど？
麗華は、愛されてこなかったから、作られた私が、周りに愛されるのが嫌だったのか...
...お父さんも、麗華には冷たかった。
理由はわかんないけど、でも。
麗華は、身体だけ大人になって、心は子供のままなんだろうなぁ...
嫉妬すれば、その相手を徹底的に追い詰める。
そんな単純な思考回路。
愛されなかったから愛された相手を追い詰めていいってわけじゃないし、同情の余地もないけど...
『麗華なら、これからの人生変えられんじゃない？』
麗華「...は？」
『ここもさ、あんま目立つとこじゃないし。表立ってやばいことやってたわけじゃないし...お金ならあるでしょ？頑張って働けば、暮らせるんじゃない？』
麗華「でも...」
『そうだ！私まだ死んでないじゃん？私のこと殺すのを目標にすればいいんじゃない？』
麗華は単純。
だからこそ、1回恨んだ私を殺すためならなんだってする。
でも今攻撃したところでどうにもならないから...
『私を殺すために。努力して最低限の生活をする。その過程で、別の生きる意味見つけられるかもね。』
麗華「...」
『まぁ、これはただの提案。私は麗華が自殺しようが普通に暮らそうがどうでもいいし。私のこと殺しに来ても、何回だって追い返してあげる。だから、好きにすれば？』
麗華「...今日はもう、疲れた。寝る。それで明日...考える。」
『そ、光と暗とか、兵はどうすんの？』
麗華「...」
『考えてなかったのね。はぁ...光と暗は別にこっちで使ってもいいけど、兵はなぁ...邪魔。だって殺してないもん。燃やせないし。』
麗華「気絶してないやつは、一旦持ち帰る。」
『その他は？』
麗華「一人一人、叩き起す。」
『わー鬼畜ー』
麗華「それで、私に着いてくるやつは一緒に暮らす。出てくやつには最低限の金を持たす。」
『...そ。勝手にどーぞ。光と暗はもらうよ。使えそうだし。』
麗華「光と暗がそれを望むなら。」
『わかった。...じゃ、これで終わりね！』