52話 ページ6
千夏side
妾は、Aの人格。
Aを守るためだけに生まれた。
Aの代わりに暴力も、暴言も、受けてきた。
でもそれはAが限界に陥った時だけ。
きっと妾よりAの方が苦しんできたのだろう。
それでも、妾は少しは役にたったと思う。
しかし、Aが麗華から解放された今、妾に存在意義などあるのか?
そんなもの、無いだろう。
『妾ももう少しで消えるのかもしれんな』
ならせめて、最後にAの役に...
『ッ!?』
その瞬間、意識が落ちた
Aside
『...え?』
今何が起こったんだ?
『え?は?』
暗の傷が治ってる?
どういう事...?
暗「千夏さん...?」
『千夏...?って誰?』
暗「...Aさんに戻ったんですね。気にしないでください。それより私の傷は治りましたから、存分に戦ってください。」
『え...あ、うん...』
正直意味は分からないが、今は麗華の方が重要だ。
『...麗華!』
麗華「...何よ」
『お前を、倒す』
麗華「...まだ馬鹿なことを言ってるの?そんなの無理に決まって...」
その時、私の体に衝撃がはしった
『あ...がッ』
何、これ...何かに...乗っ取られる...!
『ッ...あ"ぁッ!』
『はぁッはぁッ』
これ...新しい、術式...?
なんで...別に模写もしてないのに...
けどこれ、超強い...!
誰の術式だか知らないけど、これは活用させてもらう!
麗華...覚悟してね
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作者名:ちなつ ーtinatuー | 作者ホームページ:なし
作成日時:2022年5月10日 17時