喫 茶 店 . ( j w )

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金曜日。


次の日が土曜日ということもあって、仕事帰りの地元の人で店内はちらほら見受けられた。



特に夕方はご飯の注文が多い。


まあ仕込みはほとんど終わってるから残り物みたいな感じだけど…。



橙｢こんばんはー…。｣



恐る恐るドアを引いて覗いた顔に見覚えがあった。



｢いらっしゃいませ…あ！この前の！｣



この間閉店前に店に入ってきたお兄さんやった。



この前よりも顔色が良くて、元のお顔から、フレンドリーな感じがひしひしと伝わってきた。




橙｢はい！この前美味しかったんで、また来ちゃいました！｣



そう言ってニコニコしながら空いてる席に座った。



橙｢今日は普通にご飯食べようかなーと思いまして！｣



そう言ってメニューをペラペラめくり始めた。




何頼むのか全然想像がつかない。カフェとは無縁の人って感じがした。



橙｢うーん、迷うなあ。じゃあ、このオムライスお願いします！｣



え、意外。


このオムライス、小さい子供とかには人気なんやけど、大人が頼んでるのはほとんど見たことなかった。



｢ふふっ｣



橙｢え、今笑っ…｣




自然とにやけてしまったのだろう、笑い声が聞こえたらしい。




｢失礼しました！少々お待ちください！｣



逃げるようにカウンターに戻った。


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