Undulation【長谷川慎】

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陣「本当は臣さんがこうやって話す所ではあったんやけど


今晩は力矢さんのお兄さんや隆二さん達と今後の『RMPG』でのイベントなどに向けた打ち合わせの予定のため、


えー、俺から少し話さしてもらいます」









年上の陣さんは、急に仕事を振られてもきっとしっかりとこなせる人だと思う









目の前に並べられたご馳走に目を奪われている健太さんや、翔平さんの事も優しい目で見つつも









真剣に話をしているから、恐らく器用な人なんだろう









陣「俺ら16人は、色んな繋がりで出会って、今でもこうして皆で仲良く出来てるんやけど




壱馬の幼馴染のAちゃんは、最後の砦として、唯一の女の子として




こっちからのキャスティングでここまで来てくれました！」









その瞬間、皆の視線が集まって、今まで経験した事がない緊張感が私の身体全体に広がった









陣「Aちゃん、一言貰ってもええかな？」









これは…なかなか緊張するけど…頑張るしかない









「は、初めまして、Aです。
早く皆さんに馴染めるように、この夏は一生懸命頑張ります！よろしくお願いします」




陸「さすが〜真面目だなぁ〜笑」



健「いや〜可愛い！」




陣「それぞれガヤうるさいで！笑


Aちゃんありがとう！


不安もいっぱいあると思うけど、俺らがついてるから、頑張って一緒に働こうな！


それじゃあ、乾杯！！」









「「「「かんぱーい！！」」」」








それぞれ、いただきまーす！と、
目の前のご馳走にがっつく









お腹が空いた食べ盛りの男性は、
それはそれはよく食べることで。









まだ時間も早く、お酒も少しずつ入った皆は、段々と楽しげな雰囲気になってくる









前に目を向けると、モソモソとトウモロコシを口に詰め込む色白の派手な服を着た人と目が合う









「あ…枝豆も、食べますか？」




山「…いいの？ありがとう」









にこーっと笑うと、おれ、やましょーと自己紹介をして、目の前のトウモロコシと枝豆に再び夢中になっていた



やましょーさん...可愛い…笑



さっき健太さんとタメ口で話してたから、同い年って事は…私の二個上？かな？









こうやって、なんとかこの一日で









少しずつ皆の会話などを聞きながら、
私は名前と学年を覚える事ができた







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