32(壱馬side) ページ32
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壱馬side
陸「A、これ3卓の二名様分!お願いしていい?」
「はーい!」
Aは、毎日朝から暗くなるまでの営業にも慣れてきて、始めの一週間ほどは体力的にも辛そうだったけど、今では店内を駆け回れるくらいの体力がついていた
ホールもキッチンも皆出来るけど、鉄板を使った料理をやらせるのは女の子だし危ないから、Aに限って基本的にホールオンリー
「私もキッチンやりたいのに…」
壱「危ないからあかん」
「危なくないよ!皆やってるじゃん!」
壱「お前はあかんの!!」
「壱馬のケチ!」
慎「まぁまぁ…」
樹「Aが心配なんだよ、ね?」
プンスカしながら外のテラス席に料理を運んで振り返ったAはもう既に営業スマイルで、切り替えの早さに感心する
壱「あいつ接客向いてんなぁ…」
樹「壱馬さん」
壱「ん?」
樹「前から思ってたんですけど、どうしてそこまでAに過保護になっちゃうんですか?ね、まこっちゃん」
慎「まぁ、はい、思ってはいましたけど」
壱「んー…今話すと長くて喋られへんと思う」
慎「じゃあ、夜に聞かせて下さい」
樹「俺も部屋行きますね」
壱「そんな気になる?笑」
慎「Aの事なら気になりますね、結構何でも」
樹「…ふっ笑」
壱「そっか、分かった笑」
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夜、全てを済ませて就寝前、ノックの音で顔を覗かせたのは樹
樹「失礼します」
壱「おぉ、そこら辺適当に座ってええよ」
翔吾、慎と同じ部屋でAの隣の部屋という最強のポジションを手に入れとって
羨ましがるメンバーも最初は多かったなぁ
翔吾「俺も聞いてええ話?」
慎「Aの話です」
翔吾「是非聞かせていただきますわ」
壱「なんか一気に見られると緊張すんねんけど…まぁええか
俺が、Aに過保護になる理由、な。
Aは、小学校に入学する前まで俺ん家の隣に住んどってさ。産まれた頃からずっと一緒に居って、かずまかずま〜って後ろからちょこちょこ付いてくる、妹みたいな存在やった
でも、父親の転勤で、大阪から引っ越してもうた
そこからAの母さんは、繰り返しの転勤に疲れてはいたみたいやけど、何度も俺ん家に住所送り続けてくれてたから、俺も手紙書いとってな
んで、Aが中学入る頃、送ってた手紙の返事が返ってこぉへんの
その代わりにAの母さんから手紙が来て
Aの父さん、病気で亡くなってしもうたんやって」
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蘭(プロフ) - noahさん» noahさん、ありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです!これからも楽しみにしていてくださいね^ ^ (2018年9月10日 1時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
noah(プロフ) - 更新たのしみにいています!いつも胸きゅんをありがとうごさいます!! (2018年9月9日 23時) (レス) id: 45dd6423d7 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - nagiさん» nagiさん、ありがとうございます!有り難すぎるお言葉を頂けて、私は幸せです泣 素敵な慎を堪能して頂けるように、続編も頑張りますね!楽しみにしていて下さい! (2018年9月9日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - ゆうなさん» ゆうなさん、ありがとうございます!きゅんきゅんして頂けて慎も嬉しそうです!笑笑 毎日チェックして貰えてるなんて…嬉しすぎます泣 これからも楽しみにしていて下さいね! (2018年9月9日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
nagi(プロフ) - 毎日更新楽しみにしてます!慎くんにもキュンキュンしながら読ませてもらってます!お話書くのめちゃくちゃお上手で…見習いたいです。 (2018年9月9日 20時) (レス) id: 7ff8abb7e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘭 | 作成日時:2018年8月8日 20時