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健「瑠唯見てよこれ!4本持ち!」
瑠「だめだよ皆の分無くなっちゃうじゃん!」
陣「あー!!先やってもうてるやん!!」
砂浜まで歩いて行くと、向こうにカラフルな光がたくさん見えてきて、直ぐに夏の風物詩の花火だと気付いた
「花火!!花火だ!!」
翔吾「あちゃーもう収拾つかなくなってるやん笑」
壱「いつの間に用意してたん?」
翔吾「臣さんが準備してくれたんやって!」
声と光のする方へ駆け足で向かうと、一足先に始まっていた花火が綺麗に光っている
陸「あ!A来た!はいこれAの〜ピンクの花火だよ!」
「陸さん!ありがとうございます!
うわっ!翔平こら!!危ないじゃん!」
翔平「ごめんっ!でも見てこれぇレーザービーム!」
「ほんとだ私もやりたい!レーザービーム!!」
翔平「うわぁ〜許してぇお代官様ぁ!!」
3色に色が変化している花火を奪って、翔平の方へ近付けるフリをすると、町娘のようにか弱い女の子になりきって倒れ込んだ
「へっへっへ〜参ったか!」
慎「…Aってあんなキャラでしたっけ」
壱「テンション上がるとよう分からん」
樹「年下の尻に敷かれる翔平もなかなか、ね…」
皆で沢山の花火を楽しんだ後は、疲れ果ててそれぞれ砂浜に座って休憩をしていて、私はまだ余った花火を一人でしゃがんでしゅわしゅわと消費中。
昔から花火とか、夏にしか楽しめないような物は好きだけど、自らやりたいとは思えなかった
やってる間は凄く楽しいんだけど、終わってしまった後の切ない感じがどうしても苦手で
この花火も、また次の夏が来るまで忘れられちゃうんだろうな
「可哀想に…」
段々と小さくなっていく火花を眺めていたら、背後に砂を踏む音が聞こえて振り返る
慎「寂しそうな背中」
「そうだった?」
慎「うん…よいしょっ」
隣に腰をおろした慎に残りの花火を差し出すと、素直に受け取ってくれて、消えかけの花火から火を奪われる
「あっ!消えちゃった!」
慎「…花火ってなんか切ないよね、夏が終わる瞬間っていうか」
「…なんで?」
慎「来年の夏まで見ることないじゃん?だから、忘れられそうな感じ」
「えっ」
全く同じことを考えていて、驚いて彼の方に顔を向けると、花火が放つ光があまりにも綺麗に慎を照らすから、思わず息を呑んだ
慎「でも、俺は結構好きだけど」
綺麗に照らされたまま真っ直ぐに目を見て言ってくる
夏の花火、悪くないなぁ、なんて。
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蘭(プロフ) - noahさん» noahさん、ありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです!これからも楽しみにしていてくださいね^ ^ (2018年9月10日 1時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
noah(プロフ) - 更新たのしみにいています!いつも胸きゅんをありがとうごさいます!! (2018年9月9日 23時) (レス) id: 45dd6423d7 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - nagiさん» nagiさん、ありがとうございます!有り難すぎるお言葉を頂けて、私は幸せです泣 素敵な慎を堪能して頂けるように、続編も頑張りますね!楽しみにしていて下さい! (2018年9月9日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - ゆうなさん» ゆうなさん、ありがとうございます!きゅんきゅんして頂けて慎も嬉しそうです!笑笑 毎日チェックして貰えてるなんて…嬉しすぎます泣 これからも楽しみにしていて下さいね! (2018年9月9日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
nagi(プロフ) - 毎日更新楽しみにしてます!慎くんにもキュンキュンしながら読ませてもらってます!お話書くのめちゃくちゃお上手で…見習いたいです。 (2018年9月9日 20時) (レス) id: 7ff8abb7e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘭 | 作成日時:2018年8月8日 20時