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また、皆と一緒に『RMPG』へ向かう朝の道。17人でぞろぞろと歩いて、海までの一本道を行く。
昂「あれ?亮は?」
海「寝坊じゃね?」
陸「誰も起こしてないの!?」
「……。」
昨日の事を知っているのは、私と、壱馬と、翔吾さんと、慎、そして臣さん。あの事が知られたら、私はどんな目で見られるのだろうか
慎「A」
「ん?」
慎「そんな顔しなくても大丈夫」
「…」
壱「皆には俺らから言っておくから」
「でも…」
慎「何も心配しなくていい」
翔吾「せやで、大丈夫やから」
考えていた事を全部見透かすみたいに、3人は私の事を子供のようにあやした
「…亮くん、どうなったの?」
壱「…臣さんに任せて、Aのとこにはもう来られんようになったよ」
「…そっか」
その後、『RMPG』に着くと、臣さんから私への呼び出しがかかる
支度を皆に任せると、臣さんの後を追って裏の休憩所に入った
慎「今のうちに話しましょう」
壱「せやな…皆、ちょっといいですか?」
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臣「本当にごめん…怖い思いさせて」
「いえ、臣さんは何にも悪くないです」
直ぐに臣さんは、私に向かって深く頭を下げた
だけど、臣さんは悪くない
売り上げが伸びた事から、従業員を増やす決断をするのは、オーナーとして当たり前のことだったと思うから
「…そんな顔、しないで下さい」
臣「女の子一人、男だらけの所に連れて来て、あんな目に合わせるなんて…」
「私…此処に居て迷惑じゃないですか?」
臣「…大切だからこそ、危険な目に合わない、元の生活に戻してあげるべきなんじゃないかって思った。だけど、大切だからこそ、俺らの元に居て欲しい
その代わり、絶対に何があっても守る」
「…臣さん」
臣「今回の事は俺の責任だと思ってる
だけど…自己満かもしれないけど…此処に居てくれないか?」
「はい、勿論です!」
臣「…A」
そう呼ばれた後、一瞬こちらへ伸びかけた臣さんの両腕が直ぐに下へと降ろされる
「…?」
臣「いや、ごめん笑 …慎が」
「え?」
臣「ううん、よし。きっとこれまで以上にアイツら過保護になると思うけど…
これからまた最高の夏を一緒に過ごそう」
「はい!じゃあ失礼します!」
最高の仲間と、残りの夏を過ごせる事、此処に来るまでは、こんなに愛おしい事だとは思わなかったな
臣「抱き締めかけたとか…慎に言えねぇ」
“Aを傷つけた事、絶対に許さない”
臣「アイツ…かっけぇな」
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蘭(プロフ) - noahさん» noahさん、ありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです!これからも楽しみにしていてくださいね^ ^ (2018年9月10日 1時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
noah(プロフ) - 更新たのしみにいています!いつも胸きゅんをありがとうごさいます!! (2018年9月9日 23時) (レス) id: 45dd6423d7 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - nagiさん» nagiさん、ありがとうございます!有り難すぎるお言葉を頂けて、私は幸せです泣 素敵な慎を堪能して頂けるように、続編も頑張りますね!楽しみにしていて下さい! (2018年9月9日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - ゆうなさん» ゆうなさん、ありがとうございます!きゅんきゅんして頂けて慎も嬉しそうです!笑笑 毎日チェックして貰えてるなんて…嬉しすぎます泣 これからも楽しみにしていて下さいね! (2018年9月9日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
nagi(プロフ) - 毎日更新楽しみにしてます!慎くんにもキュンキュンしながら読ませてもらってます!お話書くのめちゃくちゃお上手で…見習いたいです。 (2018年9月9日 20時) (レス) id: 7ff8abb7e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘭 | 作成日時:2018年8月8日 20時