22(慎side) ページ22
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慎side
壱「…行くで」
慎「はい」
夜、亮が寝た事を確認すると、壱馬さんと二人で臣さんの部屋へと向かう
壱「翔吾に見張り任せたけどあいつ寝そやな…」
慎「船漕いでましたもんね」
壱「だいぶな。はよ戻らんと」
もし亮のスマホのAの写真が盗撮だとしたら、大変な事態になる
本人に確かめる前に決めつけて報告するのは良くないと思うけど、Aに危害が及ぶようなことがある前に言っておくべきだ
壱「大丈夫や、そんな顔せんでも
Aのこと守るんは俺らやろ」
慎「はい、分かってます」
そして臣さんの部屋の前
何故か緊張しながらも、扉を開けた
臣「…来たな。何かあったか?」
慎「遅くにすみません。亮の事、なんですけど
もしかしたら、Aを狙って此処に入って来たかもしれないんです
翔吾さんが、亮のスマホのロック画面とホーム画面がAだったのを見たらしくて」
臣「え…それは、普通に撮ったやつじゃなくて?」
壱「詳しいことはよく分からないんですけど、Aは昔から一人で写真に写るようなタイプやなかったから、変やなって思ったんです」
慎「推測で物事を判断するのは良くないって、分かってます。だけど、もしAの事を無断で写真に収めてたとしたら、これからどんな事が起きてもおかしくないから…
何があってもAを守りたいんです
我儘言ってるのは分かってます、でも、亮を此処に置いておくのは、危険だと思います」
臣「…そっか」
臣さんはそう言って暫く考えると、かけていた眼鏡を外し、一息ついて俺と壱馬さんの事を真っ直ぐに見た
臣「分かった、明日亮に詳しい話聞いてみる。俺は、大事な後輩達を…Aを、傷つける事は絶対に許さない。だからお前らの気持ちはちゃんと汲むよ、安心して
ごめんな、言いづらかったろ、俺が雇った子だしな」
そう言って優しく微笑んでくれた事で、少しだけ心が軽くなった気がして。壱馬さんと二人、臣さんに深くお辞儀をして、部屋へと続く廊下を歩く
壱「良かったな、これでAが悪い男に捕まらんようになったで」
慎「ちょ、壱馬さん聞いてたんですか?」
壱「ん〜?何のことやろ!」
慎「絶対あの時居たじゃないですか…
…え、今何か聞こえませんでした?」
“…まことっ”
微かに、Aの声が聞こえた気がして
壱「何も聞こえ…あっ、慎!!!」
気付いたら身体が勝手に動き出していた
慎「…っA」
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蘭(プロフ) - noahさん» noahさん、ありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです!これからも楽しみにしていてくださいね^ ^ (2018年9月10日 1時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
noah(プロフ) - 更新たのしみにいています!いつも胸きゅんをありがとうごさいます!! (2018年9月9日 23時) (レス) id: 45dd6423d7 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - nagiさん» nagiさん、ありがとうございます!有り難すぎるお言葉を頂けて、私は幸せです泣 素敵な慎を堪能して頂けるように、続編も頑張りますね!楽しみにしていて下さい! (2018年9月9日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - ゆうなさん» ゆうなさん、ありがとうございます!きゅんきゅんして頂けて慎も嬉しそうです!笑笑 毎日チェックして貰えてるなんて…嬉しすぎます泣 これからも楽しみにしていて下さいね! (2018年9月9日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
nagi(プロフ) - 毎日更新楽しみにしてます!慎くんにもキュンキュンしながら読ませてもらってます!お話書くのめちゃくちゃお上手で…見習いたいです。 (2018年9月9日 20時) (レス) id: 7ff8abb7e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘭 | 作成日時:2018年8月8日 20時