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健「で、そのお客さん俺に、そこのお姉さんって言ったんだよ!?酷くない!?」
海「聞き間違えじゃないですかね…?笑」
龍「顔が綺麗って事ですよ」
健「そういうことか!褒めてたのか!」
いつものように今日あった出来事を話して笑う皆。全員で夕食を囲んでワイワイと盛り上がり疲れを癒す。
いつも大体私の右隣には慎で、その隣に壱馬が居る。今日もいつも通りの席順だけど、いつもみたいに話に入っていこうとしない慎と壱馬を見て、左隣のいっちゃんに聞いてみることにした。
「…いっちゃん、慎達どうしたの?」
樹「俺もよくわかんないんだよね、帰ってからずっとあんな感じで」
「あんまりご飯も進んでないよね…」
樹「そうだね…。翔吾さん、何か知ってます?」
翔吾「え!?いや、何も知らんよ」
「…怪しい」
翔吾「んー?
それよりA、ご飯粒、付いてんで」
「嘘っ!?どこですか!?」
手でペタペタと口の周りを探していると、ぐいっと顔を慎の方に向かされた
慎「…ん。取れた」
「あ、ありがと…」
慎は、そのままそのご飯粒をパクッと食べて、ふっと笑う
なんてベタな事を…
「いっちゃん何で教えてくれないの!!」
樹「え、可愛いからいいかなって」
「…ほんとにさ」
翔吾「ふははっ笑」
その後の夕食の間も、二人が話に入っていくことはなかった
私もなぜかいつものように話しかけることが出来なくて、いつもより長めにお風呂へ入って、喉を潤しに冷蔵庫へ向かった
「あっ…」
慎「おぉ、A」
「よ、よう!」
慎「何それ笑 あ、飲む?」
あれ?なんかいつも通り?
同じように喉が渇いたのか、ペットボトルの水を飲んでいた慎に、口付けた物を貰う
こんな事にさえドキドキしてるなんて思ってないだろうな、この人。
「ありがとう…
あ、そういえば今日帰ってから慎も壱馬も元気無かったよね。どうかしたの?」
慎「あー…いや、壱馬さんと無言ゲームやってただけ」
「そんな事いつもしないじゃん」
慎「…だよね笑
んー、なんていうかな〜」
考えるように頭をわしゃわしゃ〜っと片手でかいた後、私の頭にぽんっと手を置いて目線を合わせてくる
慎「Aが悪い男に捕まらないようにどうしたらいいか考えてたの、二人で」
「…じゃあ慎が捕まえといてよ」
一瞬だけ目を丸くしたら、すぐにニヤっと笑って
慎「…どこで覚えてきたの、そんなの」
何だろう、うまくはぐらかされた気がする
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蘭(プロフ) - noahさん» noahさん、ありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです!これからも楽しみにしていてくださいね^ ^ (2018年9月10日 1時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
noah(プロフ) - 更新たのしみにいています!いつも胸きゅんをありがとうごさいます!! (2018年9月9日 23時) (レス) id: 45dd6423d7 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - nagiさん» nagiさん、ありがとうございます!有り難すぎるお言葉を頂けて、私は幸せです泣 素敵な慎を堪能して頂けるように、続編も頑張りますね!楽しみにしていて下さい! (2018年9月9日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - ゆうなさん» ゆうなさん、ありがとうございます!きゅんきゅんして頂けて慎も嬉しそうです!笑笑 毎日チェックして貰えてるなんて…嬉しすぎます泣 これからも楽しみにしていて下さいね! (2018年9月9日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
nagi(プロフ) - 毎日更新楽しみにしてます!慎くんにもキュンキュンしながら読ませてもらってます!お話書くのめちゃくちゃお上手で…見習いたいです。 (2018年9月9日 20時) (レス) id: 7ff8abb7e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘭 | 作成日時:2018年8月8日 20時