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慎side





テレビから溢れる光だけで照らされた薄暗い部屋


アルミ缶から桃味のお酒を飲む彼女の顔にチラリと視線を移すと、頰もほんのり桃色に染まっていた





酔ってるでしょ、と聞いてみても


なぜか少し怒っているように見えて、頰に手を添えると、潤んだ瞳でこちらを見上げる








慎「…何考えてんの?」







きっと何かに怒ってるんだけど…


熱く、ピンクに染まった頰と、この潤んだ瞳で見られると、無条件に理性が飛びそうになる


…余裕がなさすぎて笑うしかない







「まこと…女の子と飲み会とかする…?」


慎「え?」








何を言い出すかと思うと、彼女は至って真剣







「ビール、飲んだりさ…わたしそんなの…やだ」







可愛い勘違い…


勝手に何を心配してるんだか、そんな事を口にしたAの頰から、肩へと手を降ろす








「だってわたし、まこと好きだもん」







そう言うと、小さな手を俺の顔に添えて、ゆっくりと近付いてきた


アルコールが入っていつもと違って大胆なAの行動に、いとも簡単に心が奪われる








「んっ!」








我慢出来ずに、肩に置いた手でぐいっと引き寄せて、こっちからキスをする








慎「Aに嫌な思いなんかさせない」








顔に添えられた手を自分の肩へと回させ、瞳を真っ直ぐ見つめて想いを伝える







慎「そんなの俺行かないし…
俺が興味あんのAだけだから、覚えといて」








そう言うと、Aは俺の脚へと跨り、上から挑発的に、潤んだ目で見下ろした









「ぜったい、だよ?」


慎「当たり前」








酔っているせいか、普段は恥ずかしくてしてくれないのに、上から口付けを落とされた








慎「…A、大胆」


「…ん」








腰元に両手を置いて、可愛い彼女からの愛を受け止めていると、お酒が入った俺の理性も

なかなかギリギリの所で









慎「A…」


「まこと…好き、」








理性を保つ為に名前を呼ぶと、好き、と言いながら、更に頰、首筋へとキスを落とされて









「わっ…まこと…?」


慎「もう無理……俺の番」









形勢逆転、ソファーへ彼女の身体を沈ませると、今度は俺の方から沢山のキスを落とす


まこと、と名前を呼びながら、下から見上げるAに、完全に理性は吹き飛んで









慎「…好き」








愛おしい彼女へと手を伸ばし、夜は更けていった





alcohol –fin–

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only one→←alcohol



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MAO - とても素敵なお話で、一気に読めました! (2020年1月11日 22時) (レス) id: 7e55f29c35 (このIDを非表示/違反報告)
- 蘭さん» 楽しみでたまらないです!待ちきれません (2019年8月10日 16時) (レス) id: 772a3fabcd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ★さん» 物語が思い浮かんだら、再び慎君で書かせて頂こうと思っています!楽しみに待っていて下さったら嬉しいです(^^) (2019年7月19日 0時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
- また慎くんで書いてください! (2019年7月15日 21時) (レス) id: b78fe88ec4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - shyboyz17mさん» 最後まで読んで下さり、こちらこそありがとうございます!すごく嬉しいです泣 (2019年3月25日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年9月10日 1時

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