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alcohol ページ41

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慎「なんか他買う物ある?」


「ううん、大丈夫!」


慎「おっけ」








二人で近くのコンビニに行って、
食料やら何やらを買ってレジに並ぶ


今日は慎がうちへ遊びに来てる日で...


金曜日で明日がお休みだから


そのまま泊まって行く事になった









慎「あー.....買ってみる?」


「...お酒」









視線の先は、お酒のコーナー


20歳を超えると出来る事が増えてくるけど、ここに手を出せるのが1番大きな変化だな..


じゃなくて...









「…一緒に飲んでみる」


慎「ん、じゃあAこれね」









慎は、私の為にピーチ味のお酒を選んでくれた









「私ってこんなイメージなの?笑」


慎「うん、俺の中ではそんな感じ」








甘くて可愛らしいお酒を選んでくれた事が嬉しくて


それだけでもフワフワとした気持ちになる






そして歩いておうちへ着くと
もう既に時刻は午後11時を回っていたけれど


慎は慣れた手つきでレコーダーに洋画のラブストーリーをセットしてつけた








慎「はい」


「ん、ありがとう」


慎「…よっ、と…じゃあ、乾杯」


「乾杯…」








プシュ、と缶のタブを引いて、乾杯の声と共に缶を合わせて、口へと運ぶ









「ちょっとだけ苦い…けど美味しい」


慎「ビールとかは飲めなそうだね笑」


「うーん…慎は飲むの?」


慎「たまに」


「ふーん…」









東京に住む私と、横浜に住む慎


恋人同士、心の距離は近くても


物理的にはやっぱり少し離れているから



…私の知らない慎が存在してるのは、少し怖い




不安をかき消すように、
ピーチ味をゴクゴクと喉へと流し込む








慎「…そんなに飲んで平気?」


「だいじょうぶだよ〜…」








流している洋画をしっかりと観る事は出来ない


頭の中は慎でいっぱい


飲み会とか、あるのかな…?女の子はいる…?


そんな事ばっかり考えてしまう…









慎「A…」


「なーに…」


慎「酔ってるでしょ」


「よってないもん…」


慎「…はぁ…弱かったな、予想通り」









暫くすると、ふわりと宙に浮いたように、段々と気持ち良くなってくる


でも、不安は拭い去ることが出来ていなくて


いつだって余裕を見せる慎に少しだけ腹が立つ








「ばか…」


慎「なんでよ」


「なんでも」


慎「ねぇ…こっち向いて」








ソファーの上、頰に手を添えられると

慎は少しだけ困ったように笑った



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MAO - とても素敵なお話で、一気に読めました! (2020年1月11日 22時) (レス) id: 7e55f29c35 (このIDを非表示/違反報告)
- 蘭さん» 楽しみでたまらないです!待ちきれません (2019年8月10日 16時) (レス) id: 772a3fabcd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ★さん» 物語が思い浮かんだら、再び慎君で書かせて頂こうと思っています!楽しみに待っていて下さったら嬉しいです(^^) (2019年7月19日 0時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
- また慎くんで書いてください! (2019年7月15日 21時) (レス) id: b78fe88ec4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - shyboyz17mさん» 最後まで読んで下さり、こちらこそありがとうございます!すごく嬉しいです泣 (2019年3月25日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年9月10日 1時

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