mistake ページ35
.
.
.
壱馬side
夏休み、とある夜の話。
＿＿＿＿＿＿
壱「なぁ…もういい加減諦めんと」
翔吾「嫌や、コイツだけは倒さなあかんねん」
樹「…もう眠いです」
一部屋に一台ずつ置かれた液晶テレビに、翔吾は昂秀が家から持ってきたテレビゲームを借りて繋ぎ
かれこれ二時間ゲームに没頭していた
時刻はもう22時を過ぎるところで
バイトに疲れた俺と樹はもう限界寸前
壱「ほんまお前は
どっからそんなやる気出てるん…」
大きなあくびをした樹は、翔吾の布団で横になって寝ようとしていた
翔吾「…Aと慎、今何してるんやろ」
テレビ画面を見ながら、コントローラーに置いた指も、敵を倒すために動かしたまま
頭では別のことを考えていた翔吾が口を開いた
樹「…気になりますか？」
寝かけていた樹もむくっと起き上がり
そう問いかける
翔吾「気にならへん？
二人が部屋で、どんな話してるかとか…」
樹「まぁ、気になりますけど…」
翔吾「もしくは…あー！また負けた〜」
樹「…何ですか？」
また同じ敵を倒せなかった翔吾は、コントローラーを横に置いてごろんと横になる
そして得意のニヤリ顔を披露して一言
翔吾「もしくは…
部屋で何をしてるか…やんなぁ」
壱「…お前ほんまに変態小僧やわ」
翔吾「はぁ〜？壱馬やって気になるくせに！」
壱「俺は別にそんなんどうでもええねん」
翔吾「ふーん？」
ご飯を食べて風呂に入った後、Aんとこ行ってきますって言ったっきり帰ってこぉへん慎
樹「何、してんすかね」
壱「おい樹…」
翔吾「樹〜お前も男やもんな？」
壱「おい…」
翔吾「お前は此処に居てええよ？さっ、行こう」
壱「お、俺も行くわっ！！」
忍び足で、Aの部屋の前へと向かった俺達
俺は仕方なく付いてきただけやし…
仕方なく…
翔吾「静かに…」
囁き気味の翔吾と、樹と三人で息を潜めてその場に佇むと、聞こえてきた慎とAの声
…あ〜
こんなんしたらあかんの分かってるけど
「…って…待って…お願い」
慎「…無理…待てないからもう」
え？
顔を見合わせた俺達は、揃いも揃って間抜けな顔
樹「これ…聞いちゃいけないやつじゃ…」
…俺もそう思うけど
慎「大丈夫…痛くないよ」
…やっぱあかん！！！
翔吾「ちょ、壱馬！！」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1247人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MAO - とても素敵なお話で、一気に読めました！ (2020年1月11日 22時) (
レス) id: 7e55f29c35 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 蘭さん» 楽しみでたまらないです！待ちきれません (2019年8月10日 16時) (レス) id: 772a3fabcd (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - ★さん» 物語が思い浮かんだら、再び慎君で書かせて頂こうと思っています！楽しみに待っていて下さったら嬉しいです(^^) (2019年7月19日 0時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
★ - また慎くんで書いてください！ (2019年7月15日 21時) (レス) id: b78fe88ec4 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - shyboyz17mさん» 最後まで読んで下さり、こちらこそありがとうございます！すごく嬉しいです泣 (2019年3月25日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蘭
| 作成日時：2018年9月10日 1時
