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とは言えやっぱり洗い物をしている時は、甘えてくる慎をなだめてソファーへと座らせた




ドキドキが聞こえてしまわぬように、適当に見もしないテレビをつけておく




…駄目だ、なんか意識しちゃう




洗い物を終えると、
バチっとソファの上の慎と目が合った







慎「…なんか緊張してる?」


「え、そ、そんな事ないよ!?」


慎「ふっ笑 …分かりやすい」







片足を乗っけて半胡座状態だった慎は、その長い足を降ろしてこちらへと向かって来た


思わず一歩、後退りすると、
少しだけピタッと止まって苦笑い







慎「…怖い?」


「ううん、なんか…
慎、いつもより素直…だから」


慎「あー笑」






下を向いて、頭をわしゃわしゃと掻いた後、そのまま私の腕を優しく引いて、ふわりと抱き締めた


後頭部をぽんぽんと撫でる大きな手が優しい






慎「…1ヶ月ぶりに会うからさ?ずっと会いたかったから…無意識にテンション上がってたわ」


「わ、私もだよ?凄く…凄く慎に会いたかった」


慎「…まじ?」







腰に手を回してギュッと抱き締め返すと、またさっきのように顔を私の首元へと埋めた






「…ふふ、擽ったい」


慎「…A」


「ん?」


慎「…好き、会いたかった」


「…私も、好きだよ」







そう言うと、頰に両手が添えられて
優しくキスを落とされる


段々と深くなる慎に合わせて必死について行くと、少し顔を離されて、ふわりと笑った






「なんで笑うの…」


慎「いや、可愛いなって」


「なっ…ん!」






そのまますぐに口付けを始めると、段々と、唇から、首筋へと慎はキスの位置を降ろしていく



背の高い彼は、私の事をひょいと持ち上げ、シンクの隣のワークトップに乗せた






「や、こんな所で…」


慎「大丈夫、しないから此処じゃ」






そう言いながら、ワークトップに片手を置き、もう片方は私の腰元に回して身体に口付けを落とし続ける





「…ん、慎っ」





何だかんだ言いながら、甘く、熱くなった唇を寄せる慎の首にしがみつくと、そのままお姫様抱っこをされた





慎「どこ?ベット…」


「えっと…あっち」





指差した部屋のドアを器用に開けると、ベットに優しく私の身体を沈ませて、上から愛おしそうな目線を投げかける



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慎「…ほんと、会いたかった」





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1ヶ月ぶりに会った慎は


とっても優しくて素直で


そんな彼との、甘い夜…




sweet room –fin–


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mistake→←sweet room



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MAO - とても素敵なお話で、一気に読めました! (2020年1月11日 22時) (レス) id: 7e55f29c35 (このIDを非表示/違反報告)
- 蘭さん» 楽しみでたまらないです!待ちきれません (2019年8月10日 16時) (レス) id: 772a3fabcd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ★さん» 物語が思い浮かんだら、再び慎君で書かせて頂こうと思っています!楽しみに待っていて下さったら嬉しいです(^^) (2019年7月19日 0時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
- また慎くんで書いてください! (2019年7月15日 21時) (レス) id: b78fe88ec4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - shyboyz17mさん» 最後まで読んで下さり、こちらこそありがとうございます!すごく嬉しいです泣 (2019年3月25日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年9月10日 1時

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