sweet room ページ33
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海の家での最後のバイトが終わった次の日、東京へと戻って1ヶ月が経った
あんなに大人数で2ヶ月も一緒に暮らしてたから
誰も居ない家に帰るのは少し寂しくて
「…よし、完璧!」
だけど、今日はワクワクしながら大学から家に帰り、二人分の料理を作って掃除をして…
お気に入りの香水を身体にシュッと吹きかけて
鏡で姿を確認したら、準備は万端
その瞬間、ピンポーンと
インターホンを鳴らす音がした
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「…いらっしゃい」
慎「…おう、お邪魔します」
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1ヶ月ぶりに会った彼に更に胸が高鳴って
お互い初めて会った時のように緊張感が拭えない
「遠かったでしょ、ありがとね」
慎「ん、もっと早く来たかったんだけど」
「あ…お腹空いてる?」
慎「え、作ってくれてるの?」
「うん…カレーだけど、食べる?」
慎「…食う」
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横浜土産を抱えた慎から荷物を受け取ってそう言うと、えくぼを浮かべて嬉しそうに笑った
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「準備してく…わっ…」
慎「…最高…なんか…奥さんみたいA」
「そ、そう?」
慎「うん…手洗ってくる」
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キッチンに向かおうと振り返ると、後ろからふわりと抱き締められて、顔をスリスリと首元に埋めた慎
1ヶ月ぶりの慎は、何だかとっても甘い…?
気のせい?
洗面所へと向かった慎は
心なしか足取りが軽いように見えた
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カレーをお皿に入れてサラダを盛り付けて、準備をして待つと、戻って来た慎が椅子へと腰をかけた
「どうぞ、食べて」
慎「いただきまーす…うまっ!!」
「本当?笑」
慎「美味すぎる」
実家でも宿でもカレーだったから、同じメニューで良いのか迷ったけど…
私の得意料理はカレーだから仕方がない笑
嬉しそうにカレーを食べてくれる慎を見てたら、何だかすぐにお腹一杯になって
慎「美味かった〜、ご馳走さま」
沢山食べてくれて私も嬉しくて、そのまま食器を洗い場に持って行き洗い出すと、後ろからまたぎゅーっとくっついてきた慎
「…動きづらいよ〜」
慎「んー…」
「離れて?」
慎「…ん〜」
「濡れちゃうよ」
慎「いいよ、離れたくないし」
1ヶ月ぶりに会った彼は、なかなか離れてくれなくて
あれ…慎ってこんなに…
慎「早く終わらせて…?」
うん、気のせいじゃない
…今日の慎は、とっても甘い
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MAO - とても素敵なお話で、一気に読めました! (2020年1月11日 22時) (レス) id: 7e55f29c35 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 蘭さん» 楽しみでたまらないです!待ちきれません (2019年8月10日 16時) (レス) id: 772a3fabcd (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - ★さん» 物語が思い浮かんだら、再び慎君で書かせて頂こうと思っています!楽しみに待っていて下さったら嬉しいです(^^) (2019年7月19日 0時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
★ - また慎くんで書いてください! (2019年7月15日 21時) (レス) id: b78fe88ec4 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - shyboyz17mさん» 最後まで読んで下さり、こちらこそありがとうございます!すごく嬉しいです泣 (2019年3月25日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘭 | 作成日時:2018年9月10日 1時