50（慎side） ページ1
.
.
.
慎side
樹「待ってよ、デカくない？」
翔吾「ほんま…言葉でえへんわ…」
「え、そうかな…臣さんが借りてくれてる宿ほどの衝撃は全くないけどね」
慎「あれと比べちゃまずいでしょ」
流石、京都に建てているだけあって、立派な一軒家
勿論、白を基調とした洋風の家だったり、俺達が普段目にするような家も多く通り過ぎてきたけど
Aの実家は、モダンな雰囲気を取り入れつつも、純和風な美しい建物で
「叔父さんがデザインしたおうちなんだ」
壱「叔父さん、建築士やっけ？」
「うん、叔母さんが経営してる旅館も、叔父さんがデザインしたって聞いたことある」
翔吾「待ってぇ...付いていけへんねんけど！」
「わ、私は関係ないですからあまり...」
こういう謙虚な所とか、食事の姿勢や食べ方とか
危なっかしい反面でAから感じる上品さは、ここから来てるのかもしれない
夏の始まりから今日までを思い返していると、家のチャイムを鳴らしていたA
ピンポーン
鳴り響く音に少し身体を強ばらせた彼女の背中に軽く触れると、大きな目をこちらにチラリと向けて少し表情を和らげる
やべー、可愛い...
壱「緩んでるで、顔」
慎「あっ...」
ククッと顔を背けて笑う壱馬さん
だめだ、Aとお母さんの関係を良くする為に来たんだからしっかりしろ、俺...
『はい』
「あ、叔母さん...Aです」
『Aちゃん！？待ってて！！』
すると、すぐに玄関の引戸がガラガラと開いて、一人の女性が駆け寄ってきて、愛おしそうに姪っ子のAを抱き締めた
叔母「おかえり、Aちゃん！」
「ただいまです、叔母さん」
そして、俺達の顔を端から四人分見ると、
「...どれがボーイフレンド？」
とニヤニヤして問いかける
「ちょっ、違いますよ！」
叔母「ふふっ、隠さなくてもいいのよ〜！笑
初めまして、Aの叔母です」
パワフルな叔母さんに一人ずつ簡単に自己紹介を済ませると、早く中入って！と
Aの実家へと足を踏み入れる
叔母「今叔父さんはお仕事行ってるけど、今日は私、Aちゃん来るって聞いて休んじゃった！
あ、お母さんは、リビングに居るから行ってて？」
「わかりました」
長い廊下を抜けた先に見えた大きな扉
「お母さん、ただいま」
広々としたリビングのソファには、優しい雰囲気が溢れ出た、Aのお母さんが腰掛けていた
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1247人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MAO - とても素敵なお話で、一気に読めました！ (2020年1月11日 22時) (
レス) id: 7e55f29c35 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 蘭さん» 楽しみでたまらないです！待ちきれません (2019年8月10日 16時) (レス) id: 772a3fabcd (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - ★さん» 物語が思い浮かんだら、再び慎君で書かせて頂こうと思っています！楽しみに待っていて下さったら嬉しいです(^^) (2019年7月19日 0時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
★ - また慎くんで書いてください！ (2019年7月15日 21時) (レス) id: b78fe88ec4 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - shyboyz17mさん» 最後まで読んで下さり、こちらこそありがとうございます！すごく嬉しいです泣 (2019年3月25日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蘭
| 作成日時：2018年9月10日 1時
