変わりたい。2

報告会 ページ24

夜久先輩が行ってから少しして再起した私は


急いで教室に戻りました。


まだ紗江ちゃんいない。


早く黒尾先輩とのお話聞きたいなぁ。


きっと幸せそうに話してくれるんだろうなぁ。


そう思いつつも、頭の中では、


さっきの先輩の言葉がぐるぐる回ってる。


可愛いって後輩だったら誤解されにくい


って意味だよね。


近くに私がいたからとか


そういう意味で深い意味なんか無いよね。


そう思うことができるのに、


どうしても期待してしまう自分がいる。


傷つくことは分かってるのに。


「A」


「紗江ちゃんお帰り！」


「この授業の次自習じゃん、話聞いてくれる？」


「当たり前！」


早くこの授業終われ〜


って先生に念を送り続けたけど


そんなこと無かった。


「さーえーちゃーん！」


「あのねあのね、」


「うんうん」


「黒尾先輩に『好きだ』って言ってもらえた。」


「良かったね〜。」


黒尾先輩から言ったんだ。


紗江ちゃん幸せそうだなぁ。


なんか、安心した。


「もしかして知ってた？」


「夜久先輩に、黒尾のことで協力してくれ！って言われてたから知ってたよ。」


「教えて欲しかった…」


「夜久先輩と内緒って約束したもん。」


「ならしょうがないけど〜！！」


もう、可愛いな。


なんか幸せオーラが出てるよ。


可愛いなぁ。


「紗江ちゃん幸せそうだね。」


「うん。」


この笑顔！！可愛い！！


黒尾先輩に写真送りたいくらい！！


この際、黒尾先輩から奪っちゃいたいくらい


紗江ちゃんのこと大好きだよー。


でも、両想いにはなれないので、


2人が幸せでずっと幸せでありますように


そう、お願いした。


「Aは？今日のお昼夜久先輩とだったんじゃないの？？」


「へぃ！？」


「あれ、なんかあったの？この紗江様に話しなさい」


「え、えぇ〜。」


話す気だったとはいえ、


当てられてびっくりした。


「好きな人からそれは期待するよ。」


「ほんとに？」


「その期待は裏切らないと思う。」


「それはない…」


「告白、してみたら？」


「それは勇気が足りない…」


あとどれくらい経てば勇気が出るかな。


夜久先輩の気持ちが知りたいです。

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