素直になりましょう【黒尾鉄朗】 (ページ14)

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#14 ページ14

「お前、黒尾のこと振ったんだって？」

「ぶふっ」

うわ、汚ねぇ！じゃなくてさ、なんで急にそんなことを言うの。あーあ。せっかくのカフェオレが…

「黒尾が嬉しそうに言ってた」

「ああ、そう」

なんだ誰かに見られて広まったとかなったらどうしようかと思った…ん？ちょっと待て

「『嬉しそうに』ってなに？」

「俺にもわかんねえよ。」

やっぱりあいつ、ノリとかそういうので…

「うわ、むかつく！！」

「はあ！？」

「初めて告白とかされてちょっと喜んじゃったじゃん！うわ、私恥ずかしい！｣

「おいおい、落ち着けよ」

「ノリってこと！？そうだよね！？」

「違うって、落ち着け。どうどう。」

人類の母、夜久衛輔。こんな私にもキレずに対応してくれるなんて…。

「これ言っていいのかわかんねーけど、やっと言えたって嬉しそうにしてたんだよ！」

「…え？」

「振られたけど、言ったら大分楽だわーって」

「…はい？」

ダメだ、ちゃんと言われても理解できない。日本語機能バグってんのは私かもしれない。

「お前は黒尾のこと全く恋愛対象として見てないみたいだけど、アイツ諦めないみたいだし、頑張れよ。」

「ええ…？」