変わりたい。 (ページ17)

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「夜久先輩、ほんとにすいませんでした。無理矢理だったのに付き合ってくれてありがとうございます。」

「ほんとに楽しかったぞ？それに飯超美味かったし」

そう言ってくれるなんて優しいな。

「ありがとうな。お邪魔しました。」

「こちらこそ。ありがとうございました。」

なんかちょっと寂しいなー。

「あ、俺さ、高月の連絡先欲しい。」

こら！私の心臓うるさいぞ！

なんでだ静まれ！！

「私なんかでよければどうぞ…、」

「ん、さんきゅ。」

返されたスマホの中にあったのは

『夜久衛輔』

の文字。

「じゃあな。」

「はい、おやすみなさい。」

「それと、私なんかって言うな。もっと自信持てよ」

｢はい。わかりました。」

こんな奴に自信もなにもないですよ。

って思ったけど黙っておいた。

そのあと、夜久先輩が家に入るまで

見届けてしまった自分に

すごく呆れた。

「ね、衛輔君良い子でしょ。」

「ああ。って言ったって幸枝だって今日会ったばかりだろう。私の方が仲良いアピールするな。」

「いーじゃないの。もしかして妬いてる？」

「俺だって衛輔君と仲良くなりたい。」

「あ、そっち。」

仲良いなぁ。もう。

お風呂からあがるとスマホに通知が入ってた

『今日ありがとな！あとよろしくな！』

夜久先輩だ、

それだけでなんか嬉しい。

『ありがとうございました！よろしくおねがいします！』

なんかふわふわする。

明日紗江ちゃんに報告しようっと。