爆豪くんとちび 2 (ページ37)

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ぼーっとする頭に、

俺を必死に呼ぶ声。

握られた右手に力を込めると、

俺呼ぶ声はさらに強くなった。

うるせーな。なんだよ。Aだろ？

「…るせぇな」

そう言いながら目を開けると

涙を流しながらこっちに飛び込んできた。

重くて声が出たけど、

Aに触れられる喜びの方が大きかった

検査と診察を受けて、あしたからリハビリ開始。

家に戻れるのは三日後。

「…2ヶ月？」

「そう、勝己くんあれから目を覚まさなかったの」

遅いよ…！って言いながら泣き出すA。

ベッドの上だから引き寄せようにも難しいな。

仕方ないから頭を撫でるだけに。

「お茶子も切島くんも緑谷くんも、というかA組も先生もプロヒーローもみんな来てくれたんだから。」

「かっちゃん！」

「バクゴー！！」

「コラ勝己！！」

「みなさん、ここ病室…」

騒がしくなった入口を見ると

クソデク、クソババア、切島、丸顔…

「なんでこんないんだよ。」

「当たり前だろ！君が目を覚ましたかって聞いて来ないわけにいかないだろ！」

「Aちゃんにずっと心配かけて、このバカ！」

「おいクソババア」

「クソババアって言わない！」

「Aもちったあ遠慮しろや」

叩かれた腹を思わずさすった。

年々強くなってねぇか？

「良かったねA…！」

「ありがとうお茶子！！」

2人で泣きあってたり、

俺に体調聞いてくるやつだったり

見舞客は病室にはいりきらないほどになり

看護師から苦情が来た。