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「持田が助かったから言えっけど、あの時のバクゴーの焦りをもう1回見たいわ」
「何言ってんだ殺すぞ」
「ん？ヒーローだよね？」
ヒーローだって殺すくらい言うだろ。
「そういえばさ、いつ公表すんの？」
「まだ迷ってる｣
Aの大学卒業と同時に同棲初めて
俺もそろそろ独立する。
めんどくせぇのはマスコミ。
ただ騒がれるだけならかまだしも
Aを特定されて過去まで取り上げられたら、
そう考えると躊躇われる。
結婚はまだ。
付き合ってる時にバレるとかなりめんどくさい
だからヒーロー達は公開が早い。
完全にプライベートを見せないか、
全部オープンにするか、
俺は積極的にでは無いけど、答えてる
俺がサイドキックをしている
ジーニストんとこで言われた。
『マスコミとファンには誠意を持って対応しろ』
誠意はねーけど、応援してくれてるのはありがたい。
俺なりにやってる。
「爆心地はショートと違って女性ファンいねーから持田も安心じゃね？」
「…」
「え、なんだその顔」
いないって言われるのも癪だけど
ここでいるって言ったら、絶対Aにチクられる
それで拗ねるはずだからそれは避けたい
本気で拗ねると触らせて貰えねーし。
「まァでも、マスコミに嗅ぎつけられるよりは公表した方がいいよな｣
「俺はそう思う。」
これはAにも相談しなきゃなんだよな。
多分笑って許してくれるんだけど
「とりあえずクソデクよりは早くする｣
「謎の対抗心」
「どうやったらアイツにダメージ行かなくて済むんだ？」
「ヒーローだってと付き合うってそういうことだもんなー。」
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作者名：なつなつき | 作成日時：2019年10月28日 15時
