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思うのは、勝己くんキス好きだなぁってこと。
会う度何回もされるのは恥ずかしい。
慣れるもんじゃないし。
触れるだけのキスを何回もされるのは、
心臓に悪い。
勝己くんはみんなといる時怖いのに、
2人の時はすごく優しい顔をする。
私を呼ぶ声もすごく優しくて、
そのギャップに慣れない。
「勝己くんなんでそんなにするの」
「しちゃ悪いか」
「わ、悪くないです…」
こういつも、負けちゃう。
だってかっこいいんだもん。
「そろそろ1年生も終わるね」
「そうだな｣
「ヒーロー科はクラス替えあるの？」
「ねぇけど。そっちは」
「あるよー」
こんな幸せでいいんだろうか。
時々、今でも怖くなる時がある。
勝己くんはなんでも分かってるみたいで
私が不安に思ってると、
そこがどこだろうと抱きしめてくれる。
安心させるように私の頭を叩いて、
ほんの小さな不安でも消してくれる。
甘やかされ過ぎだよね。
「寮生活でも結構会ってるよね？」
「勝己くんと図書室で待ち合わせてるの。」
「そうなんや〜。道理で爆豪くん帰りが遅いんやね」
「…」
「何に照れたん？！」
「未だに恥ずかしい」
「もうーピュアやな」
「そういうお茶子ちゃんは緑谷くんとどーなってるのって聞きたいな」
「デ、デクくんはデクくんやもん！」
「返事になってないよ」
緑谷くんの名前出すと浮くから可愛い。
最近、限界値が伸びたらしい。
ヒーローすごいな。
「デクくんに憧れたから、この気持ちはしまっとかないといけんの。」
「そうかなぁ」
「爆豪くんが好きって分かりやすかったのに中々くっつかなかったAちゃんに言われたくない」
膨れていたお茶子ちゃんが、
じとーっと私を睨んで言った。
「そ、それとは話が違うよ！」
「デクくんはデクくん。私は私。｣
「麗日さん、僕が何？」
「え、えええええっとな、なんもないよ！？」
それあるって言ってるのと同じだよね。
可愛いなぁ。
不思議そうな顔をした緑谷くんが
飯田くんのところに行くのを見送って
お茶子ちゃんが盛大なため息をついた。
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作者名：なつなつき | 作成日時：2019年10月28日 15時
