爆豪くんとちび 2 (ページ15)

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「もしかして、好きな人でも出来た？」

沢山泣いた次の日、

お互いの腫れた目を笑いながら朝ごはん。

今までと変わらない、

でも私の心はどこか軽くなったように思った。

お父さんが戻ってくるわけでも

あの日が消えるわけでもないけど、

見せかけじゃなくてちゃんと前を向こう

そう思えた。

勝己くんありがとう。

お母さんが聞いたのはそんなこと思ってたからかな。

「お茶子ちゃんもAのこと変えてくれたなーと思ったけどやっぱり好きな人いるよね」

「す、好きな人」

「もしかして初恋？」

こういう時なんて返せばいいの！？

勝己くんのことバラしていいの！？

メッセージ飛ばしたいけどご飯中だし

飛ばしたらバレるし…。

私が考えてひねり出したのは

「ノーコメントで！」

という全然面白みがない返事だった。

お母さんは質問の手を緩めません。怖い。

「どんな人なのよ」

「いるって確定なの」

「反応的に」

今すぐやるべきはポーカーフェイスの練習だと思った

そんな私分かりやすいかな

「誰かとは言えないけど、昨日お母さんと話そうと思えたのもその人のおかげなんだよ。」

「それはお礼言わなきゃじゃない！連れてきな！」

「えっ？」

「あ、まだ片想い？なら早く告白！」

「お、お母さん？」

「未来の旦那～。寛己なんて言うかな」

「早いよ！！」