＊ ページ39
ふっと意識が浮かぶような感覚。
私…寝れたの？
体を起こすと共有スペースで寝ている私。
昨日、爆豪くんに抱きしめられてたら
怖いこと全部忘れて眠くなったんだっけ…
「起きたんか」
「えええええっ！？」
「うるせぇよ。まだ寝てんだから静かにしろ」
「…ごめんなさい」
軽く私の頭をぽんぽんやって、
爆豪くんはお茶を持ってきてくれた。
ちゃんと状況が理解できないからとりあえず飲んだ。
外を見るとまだ少し暗くて、早起きさせてしまった
爆豪くんに申し訳なくなる。
「昨日寝やがって。やっぱ寝てねぇんじゃねぇかよ」
「まさか、」
「運んだ。ここA組の寮」
「重ね重ね、ごめんなさい」
「俺らの担任がお前が寝んのを許可したんだよ」
相澤先生だっけ。謝らないと。
A組のみんなにも謝らないと。
あと私のクラスの子にも、先生にも。
「最低だ私」
「なんでそうなるんだよ」
「迷惑かけすぎ…」
大きな手に頭をガシッと掴まれて、
爆豪くんの顔がドアップになる。
心臓が思いっきり跳ねた。
「誰も迷惑なんざ思ってねぇよ。思ってるヤツいたら俺がぶっ飛ばす」
「怖い」
「だから心配すんな」
「ありがとう。」
フン。と鼻を鳴らしてキッチンに向かう爆豪くんは
多分照れてる。ちょっと可愛い…かも。
「Aちゃーーーーーん！！」
「わぁ、」
「大丈夫！？？おはよう！」
「あ、おはよう。お茶子ちゃん。ごめんねお邪魔しちゃって…私は大丈夫だよ」
「寮に来てくれたのはむしろ嬉しいというか…あれ？Aちゃんなんでそんな顔赤いん？」
「え、赤くな…」
そう言いながら触った自分のほっぺたは
感じたことないくらい熱かった。
「熱！？測りな！！」
「…平熱だ」
「どうしたんやろね」
「なんもないし、元気だよ」
んー。はっ！
と分かりやすい顔を見せてくれたお茶子ちゃんは
衝撃的な言葉を大声で言った
「Aちゃん爆豪くんのこと好きなんや！」
「…へっ」
まだみんないないとはいえ、
本人が聞こえる範囲にいる。
そして私は告白されている。
だけどあんな話を聞いたあとで…
ってか好きじゃないし！
「持田今のほんとか？」
「それはお茶子ちゃんが勝手に…落ち込まないで待って爆豪くん！お茶子ちゃんのせいだよ！！」
「えへへ、可愛いね」
「可愛くない！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 137人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なつなつき | 作成日時：2019年10月19日 21時
