9 ページ10
「じゃあ、そろそろ行ってきます」
青城のみんなは意外と動物好きらしく
みんな触ったりしてたから微笑ましかった。
「気をつけてね」
「よろしくな」
幼なじみ2人の声を受けて、
うみもお世話になっている動物病院へ。
「あ、Aちゃん久しぶり」
「お久しぶりです」
「またうみちゃん?」
「いえ、別の子なんですけど…」
包帯巻くの上手いわね
と褒められつつ渡したその子の傷口を見て
院長の顔が曇った。
「最近増えてるのよ。」
「なにがですか?」
「人に野良猫や野良犬が切られること」
この子だけじゃないの?
見たことない犯人に向けて怒りがわいてくる。
「野良っぽいからウチで預かりたいんだけど、今空きがなくて…」
治療を終えた院長さんが、看護師さんに子猫を任せて
私のところに来た。
「そんなになんですか!?」
「みんながみんな切られた子じゃないから安心して。最近、動物が風邪をひきやすくなってるから入院中の子が多いのよ」
「そう、なんですか…」
「Aちゃん、申し訳ないんだけど預かれる?ウチで飼い主も探すからちょっとだけ。」
「私の家は無理なんですけど、徹にお願いしてみます。」
練習中だと思うから溝口コーチに電話をかけた。
すぐ出てくれたコーチに徹をお願いする
『どしたのー?』
「…ってことなんだけどお願いできたりしないかな?」
『全然OKだよ。そのまま飼ってもいいし』
「それはお母さんとかにも確認しないとでしょ」
『まぁたしかに。とりあえず預かるよ。』
「ありがとう」
こうして、預かることになったから
ひょこひょこ歩いてる子猫を
借りたゲージに入れることに、
「あら、この子ゲージきらいね」
「全然はいってくれない」
「ダンボールとかの方がいいかしら」
「もう、このまま抱っこして行きます」
「大丈夫?」
「ゲージに色々入れれば片手で抱っこできるので」
「気をつけてね」
預かることになったから料金を特別に安くてもらった
子猫を抱えて戻る途中、
「あれ?Aちゃんだべ?」
「菅原くん!!」
女子顔負けの素敵スマイルを浮かべた
烏野の副キャプテンに遭遇した。
34人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なつなつき | 作成日時:2018年9月17日 12時