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「おー烏野勝ったね。」
「ほんとAはどっち応援なの!!」
「え、青城」
「だったら俺たちのことだけ見ててよー!!」
「次当たるとこ見ておかないとでしょ。ほら行くよ」
拗ねる徹を押しながら、みんなと初戦へ。
相手は大岬。
牛島くんしか見えてない徹が少し心配だけど
調子悪い人はいなさそうだし、大丈夫。
「A」
「はい!」
「烏野と伊達工見ててくれるかな」
「分かりました」
そういえば日向くん
普通の速攻も使えるようになってたなあ。
あんなにスピードが速いのを
どうやって使い分けてるんだろ。
飛雄が頭使うとは思わないし…
日向くんも失礼だけどサインとか苦手そうだからな。
練習試合の時ももっとちゃんと見ておけばよかった。
なにか叫びながら突っ込んでるようにしか見えない。
「_ええええ!!」
…え?
『え』ってなんだろ。
「_おおおい!」
今度は『おい』?
ただ叫んでるだけかもしれない。
目は良いから日向くんをしっかり見る。
口の形を。
色んなこと叫んでるけど、
『来い』と『くれ』
は絶対言ってる気がしなくもない。
でもそれがどっちかなあ。
神業速攻の時が来いかな。
うーん。試合終わったら徹に言おう。
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作者名:なつなつき | 作成日時:2018年9月17日 12時