3 ページ4
「男バレってGW無いんでしょ?」
「何言ってんの!めっちゃ楽しみだよ!」
「はぁ…及川と岩泉だけかと思ったけどAも相当なバレーバカよね」
GWは無いんじゃない。
毎日部活なんだ。
バレーしかやらなくていい連休最高!!
「でもふたりと一緒にしないでよ!」
昼休みは晴れてたら中庭。
今日は雨だから教室。
「なんか言ったか?」
「はじめ!聞いてよ私バレーバカじゃないよね?」
「あー。大野が正しいんじゃねえ?」
「だよね」
2人にバカと言われて不貞腐れた。
バカじゃないもん。
バレーバカは毎日毎日辛い練習に耐えて
その上プラスで自主練もして
色んな面から自分のプレーとライバルのプレーを
研究して…
そういう人のことを言うんだよ
「私もうバレーやってないもん。」
あ、間違えた。2人の表情にそう思った。
あの日から、華鈴は私の事情を知った日から。
まだこのことは気を使われるのか。
ちょっと嫌で、それよりも申し訳なくて
どうしたらいいか考えた結果無理やり笑顔を見せた
「私、はじめとか徹と違って勉強できるからバカじゃないもんねー!」
「んだと」
「きゃーっこわーい」
「棒読みじゃねえか」
「Aの頭の良さは凶器だよね」
「次のテストも頼んだ」
「みんな赤点とってバレ禁なればいいのに」
「それは無理だ」
私たちの間の空気が戻ったところで
徹のいわちゃーーん!!が教室に響いた。
「じゃあGWからの合宿について話すけど、4月終わりの連休は普通にいつもの土日練と同じ。そのあと2日間学校行ったら2泊3日で合宿。あと一日だけオフあるからね。」
部活終わりの徹の話を聞きながら
GWの予定を考えた。
1日しかないオフは華鈴に使うのです。
大好きな親友と遊べる数少ない機会だから
休んでなんかいられない。
親も忙しいし、私に時間を使ってもらうより
休んでもらった方がいいしね。
「今年から選手はご飯作らないことになったんだよね?」
「うん」
「なんで!?」
「なんでって言うけど自分の下手くそ度合いをわかって欲しいよね。特に3年」
うっ、とか言って倒れたマッキーを
松っつんが助け起こして劇が始まった。
「あと、後輩に包丁とか鍋とか持たせられない。怪我したらどうしよう」
「Aは過保護だよね」
「後輩可愛いんだもん」
34人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なつなつき | 作成日時:2018年9月17日 12時