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「あれ、大丈夫か?」
「んー多分無理かな」
並んで歩く徹と華鈴。
徹が私に気を使って
私とはじめは華鈴に使ったから違和感なくこのペアに
一見美男美女が歩いてるだけなんだけど…
「華鈴ちゃんアイスずっと口に入ってるけど大丈夫?」
「大丈夫!」
あんな感じ。
もうちょっと優しくしてあげて。
「A」
「ん?」
「それ1口くれ」
「へっ」
ひょいっと奪われた私のソーダ味の棒アイス
代わりに押し付けられたチョコのカップアイス。
はじめが食べてるの想像できない感じの。
「あれ、はじめチョコ食べるっけ?」
「あ?今日はその気分だったんだよ」
『えー!どっちにしよう!!さっぱりがいいけどチョコも捨てがたいよー!』
『ほら早くして』
『しょうがない、ソーダ!』
ぱっと取った後からはじめが来て…
「うそ!ごめん!!」
「なにが」
「私が迷ってたからチョコにしてくれた?」
「んなわけねーだろ。1口貰ったからそっちやる」
そう言われたから1口貰った。
やっぱりこっちの方が良かったなー。
「交換するか?」
「はじめってエスパーなの?」
「俺がこっちがいいんだよ」
「ありがとう」
好き、大好き。
そう言いたくなって慌ててアイス詰め込んだ。
「おい、そんな詰め込んだら頭痛くなんぞ」
「うん、痛い…」
「バカか」
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作者名:なつなつき | 作成日時:2018年9月17日 12時