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「あ」
「え」
新しく出来たラーメンが食べたくて
華鈴もいいよって言ってくれたから来てみたら。
「あれ、Aに華鈴ちゃん」
「徹もいるし」
噂をしてればってやつなのかな。
「お前らもここ食べに来たのか」
「新しいから気になって」
「じゃーん！これなーんだ」
うるさいから無視した私と
返す気が無いはじめ
華鈴と言えば、赤い顔で固まってた。
あれ、この子って恋愛下手だっけ
こんな可愛くなるっけ。
「クーポン券なんだー！」
うわ、誰も反応してないのに。
「ちょうど4人分あるから一緒に食べよう！」
「ほんと！」
食べ物のことになると調子がいい私は
すぐ食いついた。
「おい、なんでこの並びなんだよ」
「だって！！」
はじめと華鈴が何か言ってるのに苦笑い。
徹の隣が私
私の向かいが華鈴
華鈴の隣がはじめ。
限りなくおかしい並び。
華鈴なんで好きな人から1番遠いとこ座ってんの。
それ言ったら私もだけど。
隣は無理でも向かい合わせなら…
って思ったよ私。やろうと思ったら悲鳴あげるし
意気地無しだなぁ。
「おじちゃんラーメン4つ！」
「はいよー」
出てきた美味しそうなラーメンに
とりあえず考えるのやめた。
「おいしい！！」
「確かにAが好きな感じだな」
「はじめ、味玉くれたり…」
「じゃあチャーシューな」
「あ、ごめん。チャーシューもう食べた」
「おい」
とか言いつつ味玉くれるよね。
優しいなあ。
食べ終わったあと4人で割り勘。
「じゃあね」
「華鈴送るよ」
「それ言ったら駅からAが1人でしょあほなの」
「それ悪口って言うんだよ」
「じゃあみんなで行こうよ！｣
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作者名：なつなつき | 作成日時：2018年9月17日 12時
