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「なーなー、さっきの動画見る?」
「動画?」
みんなの朝ごはんを運んでいる時
マッキーから声をかけられた。
「撮った」
差し出されたスマホを受け取る代わりに、
お茶碗をマッキーに任せた。
『国見!起きろ!』
これってさっきの…。
結局何がどうなったかわからなかった。
私を布団ごと抱えてる国ちゃん。
国ちゃんは私がいるって気づいてないけど。
その国ちゃんをべりっと剥がして
はじめが布団ごと私を抱えあげた。
抱えあげた…?
「ま、マッキー!!」
「お、見た?」
「ここっ、これっ、」
「落ち着け?」
頭をぽんぽんされてちょっと落ち着いた。
マッキーは私に動画を送ると松っつんの所に。
すっごく恥ずかしい。
さっきはテンパってたから、
降ろされる意味がわかんなかった。
みんなにも見られてたし
「はじめ」
「どうした?食わねーのか?」
「さっきありがとう。あと、ごめん」
「謝ることあったか?」
「その…こんな重いのを持たせて?」
私の言葉に吹き出したはじめと、
目を丸くした金田一。
なんで吹き出したの。
「重くねーしそんな気にすんな。」
頭をわしゃわしゃされて大好きな笑顔を見れて、
国ちゃんのおかげ。
私が拝むと、何を勘違いしたのか
「ほんとにすいませんでした」
と言いながら塩キャラメルくれた。
大好物くれるなんて先輩泣いちゃう。
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作者名:なつなつき | 作成日時:2018年9月17日 12時