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いただきますの声が一斉に聞こえる食堂。
がっついて食べてるみんなが可愛いし嬉しい。
練習終わる前抜けてきて、
家庭科室でご飯を作った。
なんでウチの合宿所食堂無いわけ?
そんな遠いわけじゃないからいいけどさ。
「おかわりあるか?」
「白ご飯ならね」
「くれ」
「はーい。みんなもあるよー」
そう声をかけてはじめのを盛った。
いつもはセルフサービスだけど、
みんなより遥かに量が少ない私は先に食べ終わった
あんな多いの食べてたら死ぬ。
「さんきゅ」
「うん、いっぱい食べてくれてありがとう」
ほぼ全員おかわりしてくれて、
嬉しかった。
毎年みんな食べてくれるから嬉しい。
「国ちゃんもうちょっと食べない?」
「食べません」
「その細い腕心配なんだけど」
「Aさんより力あるんで」
食べてくれてないわけじゃないんだけど、
なにしろほっそいし、他の人よりは食べてないし
体力も筋肉もつけて欲しいし、
本音は細くて羨ましいから太ってなんだけど。
「ご飯、美味しくなかった…?」
「えっ、美味しかったですよ」
「Aその技使うのずるーい」
「バレたか」
徹余計なこというなっ、
そういう意味を込めて睨みつけると
「及川さん見つめられると照れちゃう!」
なんて言うからはじめに殴ってもらった。
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作者名:なつなつき | 作成日時:2018年9月17日 12時