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「うわ、この子女子の自覚ないよね」
「無さすぎるくらいだ。」
「なんで寝れるかな」
「こいつに聞け。」
すーすー寝息を立てながら床で爆睡するA
幼なじみとはいえ、何で男ふたりの前で寝れるのか
幼なじみとしか思ってないからか。
とりあえず抱きしめられて苦しそうなうみを助けて
俺のブレザーをAにかけた。
岩ちゃんいけめーん
とか言ってる奴の顔面を殴って
擦り寄ってきたうみを抱えあげた。
意識されてないってのは意外とキツいもんがある
こっちは物心ついた時からお前のことが好きなんだよ
寝ているその顔落書きしてやろうか。
「はじめくん!!」
「はじめ!!」
俺を呼ぶその笑顔がたまらなく可愛くて
バレーに一生懸命なとこも
お母さんの負担になりたくないからと
1人で頑張るとこも
全部好きだ
あんまり泣かないし、溜め込むから
いつも心配してること知らねぇだろ。
Aのお父さん亡くなって、
俺に出来ることなんもねぇ
って勝手に1人で落ち込んで、それすらも自己嫌悪に
なってた俺を
「はじめがいてくれるから頑張れる」
そう言われた中学の時、
お前の気持ちがどこに向いていようと守ると決めた。
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作者名:なつなつき | 作成日時:2018年9月17日 12時